えー、今日も朝からすごい展開になっておりました、PC遠隔操作事件でした。 あたくし、午前中に必死に用事を片づけて、もちろん記者会見に駆けつけたのですが、片山氏が行方不明のままの記者会見でした。 警察発表によりますと、「16日の裁判よりも前に、都内の河川敷で不審な行動をとっているのが捜査員に目撃され、片山被告がいた場所にスマートフォンが埋められているのが見つかったという。さらに、このスマートフォンを解析したところ、真犯人を名乗るメールのアドレスの痕跡があったという。」 さて、こう見ると、片山氏が真犯人であったことは疑いがないように見えます。 が、果たしてそうでしょうか? 実は、これ自体がツッコミどころ満載なのです。 それについては、満員電車状態の司法記者クラブの中で、逐次、ツイートしていましたし、記者会見の後の佐藤弁護士のぶら下がりインタビューの中で突っ込み、佐藤弁護士の同意も得たのですが、
このところ袴田事件の高裁での進展に関して、いろいろとマスコミは予想ともつかないことを報じるが、残念ながら「袴田事件の真の問題」を指摘するものはない。 大体が「高裁でDNA鑑定を実施するかどうかが焦点」と言っているが、違うのではないだろうか。 決定の言う「捜査による証拠の捏造」こそ、問題にされるべきではないのか。 先日、2カ月ほどの「衣類味噌漬け実験」をした結果を公表したが、袴田さんを犯人とした「味噌タンクから発見された衣類」は、絶対に「1年2ヶ月も漬けられた」ものではない。確実に捏造された「犯行衣類」だ。衣類が偽造となれば、袴田さんの実家のタンスから発見された「味噌タンクから出たズボンの共布」は、誰が仕込んだモノなのだ。それに、そのズボンの色を示す「B]という印を「大きさを示す」と主張した検察官の嘘は、袴田さんを犯人にするための偽証ではないのか。 真に高裁で実施すべき行為は、このような作為
布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。 飯塚事件の再審棄却決定を下した裁判官平塚浩司は、鑑定写真には上部にカットされる工作があり、犯人とされた久間三千年さんとは違うDNA型を示すバンドがあることなどを新証拠に再審開始を求めた弁護団に対して「再鑑定や実験に基づかない推測だ」として訴えを退けたが、この最もらしい判断には、幾重ものごまかしがあって、裁判官の犯罪行為だ、と俺は思っている。 この飯塚事件でDNA鑑定をしたのは、あの足利事件と同じ警察庁の科警検で、同じ人物だ。足利事件のDNA鑑定は「当時は未熟な技術だったゆえに不正確だった」とされたが、違う。菅家さんの型に似せる、何らかの工作を行った不正だ。理由は、鑑定資料の隠滅にある。何千回も鑑定が出来る資料を、総て使い果たした、と言う科警検の弁解は信用出来ないからだ。再鑑定をすれ
布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。 袴田事件で、やはり検察は、即時抗告した。静岡地検の次席、西谷隆は、その理由に付いて、「DNA鑑定の証拠評価に問題があり、各種証拠について合理的根拠もなく警察の捏造の疑いがあるとした点も到底承認できない」と語ったらしい。 腐れ検察と言うよりも狂い検察、いや、どのような言葉を使っても、この即時抗告の暴挙を語る言葉は見い出し難い。 裁判所が「耐え難いほどに正義に反する」と指摘した捜査の不正に対して、何も感じないばかりでなく、「科学的根拠に乏しい不合理で不当な根拠に基づく誤ったもので到底承服できない」とし、「(警察の捏造についても)裏付ける根拠はない」などと反発している。 袴田さんを有罪にするため、ズボンの色を示す「B」印を「大きさを示す」と、偽りを主張したのは誰だ!裏木戸脱出の不可能を示
袴田決定を報じる中に、捜査の在り方を改革するように求める報道は少ない。特に、冤罪を作り上げる警察の問題を取り上げる報道は、ごく少数でしかない。 前に書いたが、あのパソコン遠隔操作事件で4名が誤認逮捕され、2名が嘘の自白をした事件では、警察首脳は「我々は嘘の自白に騙された。騙されないようにする必要がある」と『反省』しているのだ。犯人でない人が「犯人だ」と認める心理にさせられる「取り調べ」の問題性など、小指の先ほども認識しないのだが、この警察の反省をみれば、警察が自白強要の取り調べを自ら改革することは、絶対にあり得ないと判るだろう。それだけではない。過去も現在も、警察は無実の人に「自白」をさせてしまい、有罪に足りない証拠はでっち上げて犯人に作り、何も反省しない組織だと自認しているということなのだ。 袴田さんを犯人にするために、工作をした元警察官は、今も生きている。俺たちは、この犯罪者たちを黙っ
冤罪を訴えようと最高裁法廷警備員の写った実況見分写真をインターネットで公開したことで、全国ではじめて刑訴法281条の5違反(証拠の目的外使用)の罪に問われた山本兼吉さん。憲法で保障する防御権行使にあたり、「目的」外ではないとして無罪を訴えている。 先日、国家的犯罪でも合法的に隠し通せる「秘密保護法」が成立したが、“警察・検察版の秘密保護法”とも言える、証拠の改ざん・隠蔽がやり放題となる刑事訴訟法「証拠の目的外使用罪」が今年、始動した。不動産業を営む山本兼吉さんが、自らの冤罪(公務執行妨害・傷害)を世に問いたい、と警察による実況検分の写真をYouTube上で公開したところ、2013年3月、その行為自体を対象に、東京地検の検察官らによって、思いがけず逮捕されてしまったのだ。「裁判公開の原則に反する」との反対を押し切って2004年に新設された曰くつきの罪であるが、逮捕も起訴も、これが全国初のケー
今朝の毎日新聞に警察官教育が変わりつつあるとの記事があった。失敗を戒める姿勢から「自分の弱さを認めた上で問題に向き合おう」という方針に変わりつつあるという。 いいねぇ! 何でも、今年2月、警視庁が「叱責は職員を萎縮させ、失敗の隠蔽を誘発するだけ」ゆえに、「ミスの対処の教育を改めるように」と求める通達を出したことによるものらしい。 従来の不祥事に対した再発防止対策だけのやり方で、警察庁幹部は「真面目にやっている警察官の士気を下げるなどのマイナス面が大きかった」と話す、と書いてあるのを読んで、我が意を得たり!だ。 中川正浩警察庁官官房参事官は「失敗を恐れぬ若者を育てなければ警察の将来はない。上司も人の弱さに寄り添わなければ」と意識改革を促す、とあったが、その言や良し。 社会正義を守るに相応しい正義感を持った組織に生まれ変われるように、真面目な警察官の士気を大切にする改革を行って欲しいと願わずに
PC遠隔操作事件の「真犯人」は、落合洋司弁護士らに送った「告白メール」、「自殺予告メール」、そして今年元日に送られた「謹賀新年メール」、それに猫の写真を添付した「延長戦メール」の4通のメールの他に、長文のメッセージ(以下「ラストメッセージ」と呼ぶ)を作成している。それは「謹賀新年メール」で添付されたパズルを解くと「先着1名様限定」で入手できる、と書かれていたものだ。そこには、それまで寄せられていた質問に答える形で、犯行についての説明や心境などが綴られている。 「真犯人」は、この「ラストメッセージ」を社会に向けた最後の発信とする、としていた。ところが、警察が元日に雲取山でUSBメモリーを発見できなかったため、1月5日に「延長戦メール」を送信。同日中に、江ノ島の猫に取り付けられた首輪から、SDカードが発見・押収された。なので、時系列で言うと、「ラストメッセージ」は「延長戦メール」より前に書かれ
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