佐藤正久さんは、実際には起きてもいない「中国による領空侵犯は激増」を紹介している。 これは佐藤さんのブログ「退役将官に聞く、日本の国防」* でのものだ。 佐藤が事務局長を務める自民党国防議員連盟主催の勉強会が開催された。[中略]講師は、熊本を拠点とする西部方面総監を経験した宮下寿広氏。中国の拡張主義には長年、人一倍の注意を払ってきた。わずか3年前に退官したにも関わらず、現役時代と比べても現在の中国による領空侵犯は激増している[赤字部は文谷]という。 「退役将官に聞く、日本の国防」 http://ameblo.jp/satomasahisa/entry-12154772220.html ■ 領空侵犯とスクランブルの混同 だが、「中国による領空侵犯は激増し」た例はない。 そもそも、中国による領空侵犯そのものの実例がないといってよい。日本政府の立場としては12年の一件だけであるが、これは係争地帯