ラゲーネン王国第一王女・エミリーは、弟王の即位により数少ない護衛騎士、装甲侍女ら臣下らとともに辺境へ追いやられ燻った毎日を送っている。連日彼女の元を訪れる諸侯らの、弟王からの王位簒奪の進言。しかし隣国との高まる緊張の中、国を二分するような争いができるはずもなく。そんな中、親王派の実力者ジョゼフは、争いの火種を根絶するため、亡霊騎士たちにエミリー暗殺を密かに指示していた。 瀬之本久史の可愛いイラストに騙されてはいけない! 表紙と口絵見て買った人は、内容がここまでバイオレンスで救いなしな展開になると予想できたのだろうか。そして、エミリーのトンデモな性格も。 というわけで、少女や青年や老人やらが、超人的な力を与える超重の甲冑・大甲冑を身にまとい、規格外の武器を振り回して死闘を繰り広げるバトル小説でした。意外! 主人公のエミリーが、傲岸不遜にして、気品溢れる容姿に反した下品さまでも併せ持つ強烈な個