鳥取の連続不審死で、強盗殺人容疑で逮捕された元スナック従業員、上田美由紀容疑者(36)が、水死した電器店経営、円山秀樹さん=当時(57)=から購入した家電製品を直後に転売していたことが30日、鳥取署捜査本部の調べで分かった。円山さんは殺害される直前、上田容疑者に何度も督促しており、捜査本部は上田容疑者が追い詰められ、犯行に及んだとみている。 捜査本部によると、上田容疑者は昨年8月18日から9月2日にかけて、円山さんから洗濯機やテレビなど家電製品計12点を123万円で購入。この直後、同居の男(46)=窃盗罪などで起訴=と鳥取市内のリサイクル店で転売した。 円山さんの遺族らによると、上田容疑者と男は6回にわたり円山さんから家電を購入したが、代金140万円余りが未払いだった。2人は督促に応じず、円山さんは10月に入ってから上田容疑者の携帯電話に9回、男の携帯電話にも3回電話していた。上田容疑者の
東京都杉並区で無職、野元富恵さん=当時(86)=と長男の新一郎さん=同(61)=を刺殺し現金を奪うなどしたとして、強盗殺人などの罪に問われた元日大生、志村裕史被告(24)の判決公判が15日、東京地裁で開かれた。植村稔裁判長は無期懲役(求刑・死刑)を言い渡した。 志村被告は初公判で殺意を否認。弁護側は「犯行当時は精神障害に基づく心神喪失か心神耗弱だった」と主張し、責任能力が争点となった。公判では、弁護側が請求した鑑定医が「犯行当時は、自分の精神をコントロールできない状態だった。責任能力は完全に失われていた」と報告。これに対し、検察側請求の鑑定医による再鑑定では「責任能力に問題はない」とし、結論が分かれた。 起訴状によると、志村被告は平成19年1月25日午前3時ごろ、野元さんの自宅で、富恵さんと新一郎さんを殺害、現金約4万7000円やクレジットカードを奪うなどした。
東京都あきる野市で昨年四月、資産家の姉弟を殺害、現金を奪ったなどとして強盗殺人などの罪に問われた元同市職員、沖倉和雄(61)、土木業、伊丸岡頼明(65)両被告の論告求刑公判が16日、東京地裁八王子支部(山崎和信裁判長)で開かれた。検察側は沖倉被告に死刑、伊丸岡被告に無期懲役を求刑した。 両被告は起訴事実は認めているが、どちらが犯行を主導したかでそれぞれの主張が対立。沖倉被告側は「計画後迷っていたが、伊丸岡被告の強い実行力で犯行が遂げられた」とし、伊丸岡被告側は「終始、沖倉被告の指示に従って行動していた」などと主張、互いに積極的な関与は薄かったと強調していた。 検察側は冒頭陳述で、多額の借金返済に困っていた沖倉被告が伊丸岡被告を犯行に誘い込んだとし、主犯格と位置付けた。
東京都あきる野市で平成20年4月、資産家姉弟を殺害して現金を奪ったなどとして、強盗殺人と死体遺棄などの罪に問われた元同市職員、沖倉和雄(61)、土木業、伊丸岡頼明(65)両被告の初公判が9日、東京地裁八王子支部(山崎和信裁判長)で開かれた。両被告は「間違いありません」などと起訴状の内容を認めた。 地裁支部によると、公判前整理手続きの結果、両被告とも起訴状の内容を認める見通しで、争点は両被告間の役割分担や、どちらが主導的な立場だったかに絞られた。 起訴状は、沖倉被告らは共謀して昨年4月9日夜、無職、大福広和さん=当時(51)=宅に侵入し、広和さんと姉の図書館職員、康代さん=同(54)=をナイフで脅すなどして現金35万円などを強奪。翌10日未明に2人の頭に袋をかぶせて窒息死させ、同月13日には2人の遺体を長野県飯綱町の農地に埋めた。さらに、奪ったキャッシュカードで預金口座から計約520万円を引
大阪市北区の複合商業施設「D・Dハウス」で昨年2月、神戸市の会社員森永彰さん(当時30)を刺殺し、00年7月にも大阪市中央区の路上で中国人留学生の韓穎(ハン・イン)さん(同24)を殺害したとして、強盗殺人などの罪に問われた無職加賀山領治被告(59)に対し、大阪地裁は27日、求刑通り死刑の判決を言い渡した。 細井正弘裁判長は「金欲しさという身勝手な動機から、まったく落ち度のない無関係な若者2人の命を奪った犯行は残虐で、社会に与えた恐怖や衝撃も大きい。犯罪を抑止する見地からも、極刑をもって臨むしかない」と述べた。 判決は、加賀山被告が過去にも刃物を使った強盗致傷事件などを起こして服役したことを踏まえ、「自らの犯行を真摯(しんし)に反省し、再犯の防止に努めることを期待するのは困難と評価せざるを得ない」と判断した。 最大の争点となった殺意の有無について、判決は、2事件とも刃の長さが10センチ
兵庫県稲美町の駐車場で昨年12月29日未明、加古川タクシー運転手、永田三郎さん=当時(54)=が殺害された事件で、県警加古川署捜査本部は9日、強盗殺人の疑いで加古川市内の派遣社員の少年(19)を逮捕した。少年は「間違いありません」と容疑を認めている。タクシー運転手が狙われる強盗事件はこの事件以降、1月にかけて大阪府内などでも続発しており、捜査本部は関連を調べる。 調べでは、少年は同日午前2時45分から午前5時38分の間、同社に電話をしてJR山陽線土山駅にタクシー1台を要請。同駅から永田さん運転のタクシーに乗り込み、同駅から北東約2キロの稲美町の天満大池公園駐車場まで運転させ、同駐車場で永田さんの首を刃物のようなもので刺し殺害。車内から現金などを奪い逃走した疑い。 タクシー運転手を狙った強盗事件は稲美町と同じ昨年12月29日夜、大阪府東大阪市で67歳の男性運転手が首3カ所を切りつけられ死亡。
名古屋市千種区の会社員磯谷利恵さん(当時31)を拉致、殺害したとして強盗殺人などの罪に問われた3被告の論告求刑公判が20日、名古屋地裁であった。検察側は「犯行は社会全体に衝撃を与えた。3被告の罪責はひとしく、誠に重大で、極刑をもって臨むほかない」と述べ、3被告に死刑を求刑した。 起訴されているのは、愛知県豊明市、元新聞セールススタッフ神田司(37)▽名古屋市東区、無職堀慶末(33)▽住所不定、無職川岸健治(42)の3被告。 論告で検察側は「一面識もなかった被告らが闇サイトで知り合い、短期間のうちに凶悪重大犯罪を行った」と指摘。「金目当ての残虐な犯行で、殺害被害者が1名であっても、死刑を選択すべきだ」と述べた。これに先立つ被害者遺族の意見陳述で、磯谷さんの母富美子さんが被告を1人ずつ名指しし、「償いは命でしてください」と訴えた。 これまでの公判で被告側は、闇サイトで知り合ったばかりの3
大阪府高槻市と寝屋川市で6日未明、客を装った男が刃物でタクシーを襲う強盗事件が2件発生、運転手2人が首や手に軽いけがをした。府警は同府東大阪市や松原市で運転手が殺傷された事件とは関連がないとみているが、相次ぐタクシー強盗に警戒を強める。 午前3時15分ごろ、高槻市奈佐原2の路上に停車したタクシー内で、男がナイフで男性運転手(33)の首の右側を切り付け、料金約2600円を払わず逃走した。運転手は軽傷。 調べでは、男は20歳ぐらいで身長約170センチ。血の付いたナイフがタクシーのそばで見つかった。 午前1時45分ごろには寝屋川市下神田町の路上に止まったタクシーの中で、男性運転手(53)が背後から男にカッターナイフで脅され、手に軽傷を負う事件が発生。 逃走した男を運転手が取り押さえ、寝屋川署員が強盗致傷の現行犯で逮捕した。同府門真市の自称派遣社員、沢村優仁容疑者(23)で「財布を忘れたので乗り逃
京都市で平成15年1月、民家に相次いで侵入、女性を刺殺して現金を奪うなどしたとして強盗殺人などの罪に問われた中国籍で無職、張安被告(28)の上告審で、最高裁第1小法廷(甲斐中辰夫裁判長)は、死刑適用を求めた検察側の上告を棄却する決定をした。無期懲役とした1、2審判決が確定する。決定は4日付。 検察側は「殺害の手段方法は執拗(しつよう)で残虐。刑の均衡からも極刑で臨むほかない」などと主張したが、甲斐中裁判長は「死刑を選択することも考慮される」とした上で、「反省悔悟の情を示し、若年で日本での前科前歴もない。無期懲役とした判決を破棄しなければ著しく正義に反するとは認められない」と判断した。 1、2審判決などによると、日本に留学して同市内の短期大学在学中だった張被告は、15年1月15日未明、同市伏見区の男性方に侵入。男性と同居していた女性に発見されたため、女性の頭や腹などを包丁で刺して殺害、現金約
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