新型の豚インフルエンザをめぐり、簡易検査で疑わしいとされても、遺伝子検査で詳しく調べると、通常の季節性インフルエンザと判定されるケースが続出している。まだ流行期にある季節性インフルエンザの患者が簡易検査で引っかかるためだ。そばにいた人も感染を疑われ、結果が出るまで一時的に足止めを求められるなど影響は大きくなっているが、厚生労働省は水際の検査に理解を求めている。 人で流行するインフルエンザにはA型とB型がある。A型にはAソ連型とA香港型があり、新型もA型だ。簡易検査はA型かB型かなど大まかな判定をするものだ。 最初に「疑い例」の患者が出たのは4月30日。成田空港で、米国から帰国した女性が簡易検査でA型の可能性があると判定された。だが、国立感染症研究所で詳しい遺伝子検査(PCR検査)をしたところ、A香港型とわかった。 以来、5月7日までに関西や中部空港、帰国後の医師の診察などの簡易検査で