沖縄県内の若年層による薬物事件は、2021年に女子高校生らが販売目的で覚醒剤を所持した事案、2023年に14歳の中学生が大麻所持で逮捕された事案など、深刻なケースが相次いできました。2024年には10代の摘発者が過去5年間で最多の59人に達し、大麻にとどまらずコカインやMDMAへと乱用が広がっていると県警は報告しています。 これらの事実は、薬物が若年層にとって“身近なリスク”となっていることを示します。今回問題となったエトミデート入り「笑気麻酔」リキッドも、タイの歓楽街で「ゾンビタバコ」として社会問題化した流れと似ており、沖縄への流入が危惧されます。 東南アジア・台湾・本土日本を結ぶハブ機能や、米軍基地を経由した非公用軍事郵便など、沖縄特有の地理・物流構造は新種薬物の侵入を容易にする土壌となり得ます。 さらに薬物は化学的な依存だけでなく、孤立した若者に仲間意識や居場所を提供し、人間関係への