『罪の声』(つみのこえ)は、塩田武士のサスペンス小説。2016年発表。講談社刊。 グリコ・森永事件をモチーフとしている[1]。2016年度週刊文春ミステリーベスト10国内部門第1位[2]、第7回山田風太郎賞受賞[3]。 2020年に土井裕泰監督、小栗旬主演で映画化された。 塩田は大学時代にグリコ・森永事件の関係書籍を読み、脅迫電話に子どもの声が使われた事実を知り、自らと同年代でもあるその子どもの人生に関心を抱いたという[1]。将来的にはこれを題材とした小説を執筆したいと考えていたが、塩田は新聞社に就職、記者となった。 その後、塩田は2010年に小説家としてデビューし、担当編集者に相談をもちかけたものの、筆力の低さを理由に断られてしまったため、さらに5年を待って執筆を開始した[1]。執筆に際して、1984年から1985年にかけての新聞にはすべて目を通しているという[1][注 1]。作中の犯人