国内の販売状況を説明するテスラジャパンの橋本理智社長=福岡市中央区で2025年5月14日午後2時30分、久野洋撮影 米電気自動車(EV)大手のテスラが日本での販売に力を入れている。創業者イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の言動を巡る不買運動が欧米で起きる中、日本は販売が好調な「まれな市場」となっている。国内シェアを伸ばそうと、充電設備の無料キャンペーンや車体価格の割引を打ち出しながら、店舗網や充電設備の拡大を進めている。 テスラは2010年に東京に1号店を開設し、首都圏や関西を中心に店舗網を広げてきた。25年5月時点で仙台市から福岡市まで常設の17店がある。このほか、期間限定店舗を広島市や大阪市などに設け、消費者にアピールしている。 日本での販売台数は公表していないが、近年は年間5000~6000台規模と推測されている。日本自動車輸入組合が毎月発表する乗用車のメーカー別新規登録台数で