種子島で製造された「火縄銃」「鉄砲の伝来」というと、小学校時代の教科書を思い出します。そこにはイメージイラストが載っていて、ヨーロッパ人と日本人が砂浜の砂に文字や絵を描いて「筆談」をしている場面で… 火縄銃は、当時としては非常に画期的な最新鋭の武器でした。しかし、武器として万全の信頼をおかれていたわけではありませんでした。 何より、火縄銃には雨風という大敵があったからです。 雨が降れば縄が濡れ、火薬に点火できなくなります。たとえ火縄を雨から守っても、火皿に水が入れば同じことです。 また、強風が吹きつけると弾丸が風に流され、命中精度がひどく落ちました。 このうち、雨については火縄の改良によってやがて改善されます。火縄の素材には最初の頃は竹や檜が使われていましたが、木綿を使うと雨に強くなることが分かったのです。 問題の改善と克服 さらに、水火縄または雨火縄という、雨が降っても消えない火縄も開発