脳の中では、神経細胞による電気信号と、神経伝達物質やイオンなどといった化学物質を介して、情報が伝達されている。脳機能を解明するためには、これらの信号を詳細に測定する必要がある。東北大学学際科学フロンティア研究所の郭媛元(グオ・ユアンユアン)准教授は、細い多機能ファイバー1本の中に測定装置を搭載して、さまざまな生体内外の信号を同時に測定することを目指している。郭さんが「バイオファイバトロニクス(Biofibertronics)」と呼ぶ研究分野の幅広い可能性に迫る。 電極などを搭載したワイヤ 金太郎飴と同様の製造方法 脳の神経細胞同士が電気信号で情報を伝えることで、私たちはさまざまな活動ができている。しかし、神経細胞間にはシナプスと呼ばれる隙間があるため、電気信号を一度ドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質に変換する。これらの物質が次の神経細胞の受容体に結合すると、イオンチャネルが開き、ナト
インドの高校生3人が、電気を必要としない冷蔵庫を開発し、世界的な環境賞「アース・プライズ2025」を受賞した。 「サーマボルト」と命名されたこの画期的な冷蔵庫を発明したのは写真の3人で、左からドゥルブ・チャウダリーさん、ムリドゥル・ジェインさん、ミスラン・ラダニアさん。 この発明で賞金1万2500ドル(約170万円)を獲得し、その資金で200台の試作機を作り、120の病院に提供して実地テストを行う予定だ。 それにしてもなぜ、電気を使わず冷却できるのか? それは塩が水に溶ける際に熱を奪う化学作用を利用した「イオノカロリック冷却法」を使っているから。 主要な塩は「塩化アンモニウム」で、これにより水の温度を最大28度も下げることが可能だ。さらに「塩化アンモニウム」と「水酸化バリウム八水和物」を組み合わせることで、なんとマイナス10度まで冷却できる。 ユーザーは“塩”を冷蔵庫の銅製のボックスに入れ
ふーちゃん @Fuga_Yamashita @shinichi_8o2 こういうの付いてるんや!? カメラの映像から店内の3Dマップを作って 学習したマップと風景を照らし合わせながら位置を把握してると思ってた 2025-04-13 21:16:23
この春、完全リモートワークから一部出社が始まった当編集部。同僚たちの“立体感”に久しぶりに安心した。「やっぱり直接会うと違うよな」と心の中で思いながらも、ふと、SF映画みたいにホログラム映像で会えたらリモートでも問題ないんじゃないかと考えた。 そんな未来を想像しつつ、そういえばと思い出したのが株式会社ブライトボックスの「brightvox 3D」だ。この全方位立体視ディスプレイは、どの角度から見ても完全な立体映像を再現するという。イベントの空間演出や展示会などではすでに使われているが、現在は立体ビデオ通話システムの開発にも取り組んでいるらしい。 例えば、自宅にいながらこの技術を使って会議をすれば、表情やジェスチャーまでもリアルに伝わり、オンラインコミュニケーションの質が変わるだろう。かつて「Zoom疲れ」という言葉が流行したが、この技術でその状況を変える未来が訪れるかもしれない。 ただ、日
日本工業大学基幹工学部応用化学科(4月から環境生命化学科)の池添泰弘教授は4つの永久磁石を組み合わせると、中心の2つの磁石の隙間で、水などの反磁性物質(磁石から反発力を受ける性質を持つ物質)の浮上が可能になることをシミュレーションと実験によって示した。将来的にこの技術は、宇宙で行われる実験の予備実験や材料プロセスの研究など、様々な実験が地上で手軽にできるようになると期待されており、米国物理学協会の論文誌への掲載や、応用物理学会での表彰など、学術界からも高く評価されている。 「永久磁石を利用して水を磁気浮上させる研究」と同等の実験を行うには、これまでは数千万~数億円の装置が必要とされていたが、池添教授の手法を使えば、市販の数百円の永久磁石(ネオジム磁石)を組み合わせるだけで極めて簡単に実現できる。 これまで、物体を浮上させる技術として、超電導、超音波浮上、光ピンセット、高周波電磁浮遊炉など様
Motor neuron diseases took their voices. AI is bringing them back. 失われた声を取り戻す AIクローンがMND患者の 新しい声になるまで 運動ニューロン疾患(MND)によって声を失った患者たちに、新たな希望が生まれている。AI技術を用いた音声クローンだ。従来の人工音声とは異なり、患者本来の声に限りなく近い自然な発話を可能にする。 by Jessica Hamzelou2025.02.19 7 この記事の3つのポイント 音声クローン技術がALSなどで声を失った人々のコミュニケーションを支援 課題は残るものの、従来よりもリアルな声の再現に希望が広がっている 患者の表情を再現するアバター技術の開発も進められている summarized by Claude 3 ジュールズ・ロドリゲスは、昨年の10月に声を失った。彼は2020年に筋萎
サイエンスな話題を伝える理系通信。今回のテーマは「磁気浮上装置」です。日本工業大学の研究チームは、永久磁石だけを使って、水などの反磁性物質を空中に浮上させることに成功したと発表しました。これまで、同様の磁気浮上を実現するためには、数千万円から数億円の装置が必要でしたが、それを数百円で実現できたといいます。磁気浮上を実現するメカニズムとは、そしてこれが何の役に立つのか。研究チームは「この磁気浮上装置を使って世界初の実験を次々と行える」と述べているのですが、一体どういうことなのか。詳しく伝えます。 ※引用元 ●プレスリリース:日本工業大学のHP 環境共生システム学専攻の内藤さん(池添研究室)が、永久磁石を4つつなげるだけで水を浮上させる技術を開発 https://www.nit.ac.jp/research-headlines/250107naito-1 ●論文:Applied Physics
冬場の寒い屋外にいる時、「衣服がカイロみたいに発熱してくれればどれほど温かいだろう」と想像したことがある人もいるかもしれません。新たにカナダや中国の研究チームが、学術誌のAdvanced Composites and Hybrid Materialsに掲載された論文で、「光を熱に変換して温かくなる特殊繊維」を開発したと報告しました。 Color tunable photo-thermochromic elastic fiber for flexible wearable heater | Advanced Composites and Hybrid Materials https://link.springer.com/article/10.1007/s42114-024-00994-4 This smart fabric heats up under the sun | Waterloo
【ラスベガス(米ネバダ州)=CES取材班】コイン電池「CR2032」を代替する、SMKの交換不要な自立給電型コインバッテリーモジュールが「CES 2025」でも話題をさらっている。ブース来場者の多くがこのモジュール目当てで、「このためだけに、このホール(展示場)に来た」という来場者がいるほど。CR2032は用途が広く身近な電池だけに、さまざまな業種業態からアプローチが寄せられている。 「発表以来、反響がものすごい。CESでは想定していなかった用途で使いたいという話も多くあった」。そう手ごたえを語るのは、SMK米国法人でテクニカル・セールス・マネージャーを務める森田敏弘氏だ。 SMKがCR2032代替電池を発表したのは昨年9月。周囲の環境から微小なエネルギーを得て電力に変換する技術「エナジーハーベスティング」を活用したもので、小さな太陽光パネルを搭載する。無線通信であるブルートゥースの省電力
いしかわじゅん @ishikawajun うちの近所の家の屋根に、なにかいる。マーズアタックかと思ったが、そうでもないようだ。これはいったい…。 pic.x.com/In10syPMj6 2024-12-26 18:53:07
高層ビルや歴史的建造物など、丸の内の建築群を現場のレポートを交えながら紹介する連載「丸の内建築ツアー」。今回は、大手町の北端に建つロケットのような鉄塔を載せた「NTTコミュニケーションズ大手町ビル本館・別館」を紹介します。 NTTコミュニケーションズ大手町ビル本館の建設と経緯 戦後の高度経済成長期が始まる直前に、電信電話業務の拡大や電気・通信事業の効率化などを目的に、元々、逓信省であった電気通信省から、1952年に日本電信電話公社(電電公社)が誕生します。そして高度経済成長期に突入し、急速な経済成長を支える電話の需要急増や電気通信技術の進歩から、大都市を中心に大規模な通信局舎の需要も増大していました。1961年4月に先行して建設が進められていた局舎本体が地上7階、地下3階、塔屋3階、高さ42.75mという規模で竣工します。竣工時は電電公社であったため、ビルの名称は「大手町電電ビルディング」
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