きのうの夜は、センター試験の疲れ(受験したわけじゃないけど)と、他の仕事で、予告したコメントへのコメントを書けませんでした。改めて、養田さんと黄色い犬さんのお二人のコメントから、「本物の自分」をどこかに求める志向と本質主義的言説の関係を考えてみたいと思います。 養田さんが言及してくださった拙論「現代社会の『個人化』と親密性の変容」は、「小田亮の研究ホームページ」にアップしたものです*1。そこでは、若者たちの親密な関係の作り方が〈包括的コミットメント〉から、「参入・離脱の比較的容易な関係において、生活の文脈を限定的・選択的のみに共有するような親密性」を作る〈選択的コミットメント〉へと変化しているという浅野智彦さんの議論や、状況に応じたロールプレイをするような「キャラ的人間関係」へと変化しているという森真一さんなどの社会学者の議論を使って、現代の若者たちの親密な関係の作り方における「自己」につ