ドイツ海軍の「ドイッチュラント級装甲艦」にイギリスの新聞がつけた仇名。戦前の日本では「豆戦艦」あるいは「袖珍(しゅうちん)戦艦」として紹介された。 概要ポケット戦艦とは、第二次世界大戦時のドイツ海軍が保有した「ドイッチュラント級装甲艦」に、イギリスの新聞がつけた仇名である。 基準排水量10,000トン(公表値であり、実際には11,700トン)と他国の巡洋艦並みの小型の船体に28センチ砲という破格の巨砲を6門も積んでいたことによる。この場合のポケットは、英語で懐中時計のことを"pocket watch"というのと同様であり、ポケットに収まるような小さい戦艦の意味である。 ただし、弩級戦艦の始祖ドレッドノートでさえ排水量(常備)18,000トンで30センチ砲を10門、当時のビッグ7となると、基準排水量35,000トンで40センチ砲を8~9門積んでおり、ドイッチュラント級とは同列には語れない存在