「男の娘(おとこのこ)」という言葉は、「男の子」の「子」の字を、「若い女性」を意味する「娘(こ)」の字に置き換えたものである[3][4]。「娘」を「こ」と読ませる発想は「ドジっ娘」や「メガネっ娘」などにも見られるように古くから存在しており、「男の娘」もいつ誕生したかは定かではない[5]。漫画雑誌『りぼん』(集英社)の1975年の誌上に、すでに文字列としての使用例(読者投稿作品のタイトルの一部)があったことが漫画家の河内実加によって発見されているほか[6]、1990年代のパソコン通信「ニフティサーブ」で使用されていたという未確認の情報も報告されているが[7]、遅くとも2000年ごろ、匿名掲示板「2ちゃんねる」に書き込まれたこと[注 6]が広く知られており、性社会・文化史研究者の三橋順子[8]、ライターの来栖美憂[5]、サブカルチャー研究者の椿かすみ[9]らは「2ちゃんねる」を初出の有力な候補