天才高校生が自作のAIモデルを開発宇宙望遠鏡によって日々観測される天体データは、もはや人の手で処理できるレベルを超えています。 NASAが2024年8月8日まで運用していた広視野赤外線探査機「NEOWISE」は、10年以上にわたって夜空をスキャンし続け、合計で約2000億件にもおよぶ天体の観測データを蓄積してきました。 しかしこれらの膨大なデータは十分に活用されておらず、その中には、未発見の変光天体(時間とともに明るさが変化する星)が数多く眠っていると考えられています。 それらをすべて確認するには膨大な時間がかかり、人力ではとても不可能です。 そこで立ち上がったのが、アメリカの高校に通うマシュー・パズさんでした。 マシュー・パズさん(左)/ Credit: Caltech – Exploring Space with AI(2025) 彼は小学生の頃、母親に連れられてカリフォルニア工科大学