職場で飛び交う「いってこい」「正直ベース」「ガラガラポン」などの言い回し。そうした“おじさんビジネス用語”たちを、あえて使う必要はどこにあるのでしょうか。 「おじさん」というキャッチーな表現の裏側に、実は深い仕事哲学や仕事観が隠れていたりしないだろうか……? 言葉使いという切り口から、上司や先輩のマインドセットに迫れないだろうか……? そんな仮説のもと、「おじさんビジネス用語」の特徴から用法、付き合い方を言語学者の川添愛さんに考察していただきました。 著者:川添 愛1973年生まれ。九州大学文学部卒業後、同大学大学院にて博士(文学)取得。2008年、津田塾大学女性研究者支援センター特任准教授、12年から16年まで国立情報学研究所社会共有知研究センター特任准教授。現在は作家としても活動している。著書に『言語学バーリ・トゥード(〈Round 1〉〈Round 2〉)』『働きたくないイタチと言葉