1940年春、英国空軍の目標は重巡アドミラル・シェアに向けられていた。この13000トンの“ポケッ... 1940年春、英国空軍の目標は重巡アドミラル・シェアに向けられていた。この13000トンの“ポケット戦艦”は、開戦以来19000マイルの通商破壊作戦で、海上交通に補給路をたよる英国海軍の悪夢的な存在になっていたのである。10月23日8時30分、大改装を完了してゴーテンハーフェンを出航したシェアは、密かに北大西洋へ向った。11月5日午後、5000トン級の貨物船をとらえると直ちに撃沈、2時間後、大輸送船団を発見した。護送巡洋艦ジャーヴィス・ベイを22分22秒で撃沈、計86000トン余を海に屠った。姉妹艦のグラフ・シュペーがモンテビデオ港で自沈したのにくらべ、幸運な船といわれたシェアは、クランケ艦長の巧みな戦術により5ヵ月にわたる作戦で152000余トンの連合国貨物船を沈め、帰港した。必死に追跡する英国海軍の先を読み、意表外の行動でキリキリ舞いさせた46000マイルの航跡を、艦長クランケ大佐と同
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