車窓の眺めをよくした高床構造で人気を博した小田急電鉄の特急ロマンスカー20000形車両(愛称RS... 車窓の眺めをよくした高床構造で人気を博した小田急電鉄の特急ロマンスカー20000形車両(愛称RSE)と10000形車両(HiSE)が今春、登場からわずか20年余りで相次いで姿を消すことになった。いずれも最も優秀な鉄道車両に贈られる「ブルーリボン賞」を受賞した名車だが、自慢の高床構造がバリアフリーの障壁となり、引退を早めてしまった。 小田急によると、RSEとHiSEは、客席からの眺望をよくするため床面を高くした「ハイデッカー」と呼ばれる構造で、乗降口に2段の階段が設けられている。この階段が、高齢者や障害者が利用しやすいよう段差解消などを定めたバリアフリー新法(平成18年12月施行)の基準を満たしていなかった。 基準に適合させるには大規模な改造が必要で、「改造費用を考えれば、新たに車両を製造した方がいい」(同社関係者)と、今年3月の引退を決めた。鉄道車両の耐用年数は車種によっても異なるが、同社
2012/01/08 リンク