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2018年、酷暑。平成はみしみしと音をたてながら終わりを迎えようとしていた。昭和の青年といえば荒野を... 2018年、酷暑。平成はみしみしと音をたてながら終わりを迎えようとしていた。昭和の青年といえば荒野を目指すものであった。平成の果てのわたし27歳はどこを目指せばよいのであろうか。そうだ、北海道だ、なぜだ、涼しいからだ。 成田から新千歳へ。レンタカーを借りた。メラメラの赤いアウディーだった。北海道の青空に、赤いアウディーは冗談のようだった。とにかく北へ行こうと思った。友人の加藤は男たるものつねに先端を目指すものですよといった。目的地は日本の北端、宗谷岬となった。 景色もいいだろうということで、北海道の東側へと出て、海沿いを走って、宗谷岬へと向かうことになった。車をぐんぐんと走らせる。途中、財政破綻した町、夕張を通った。雪の重みで、たくさんの家がぺしゃんこにつぶれていた。だれも歩いていない通りにぺしゃんこに家が並んでいる。日本の将来を思わせられる光景だった。 400キロほど走って、夜、紋別に到
2018/08/11 リンク