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鬼岩番(おにいわばん)の日常は多忙を極めていた。一方的に末泥城(まつでいじょう)の城代に任命され... 鬼岩番(おにいわばん)の日常は多忙を極めていた。一方的に末泥城(まつでいじょう)の城代に任命されて、城の整備改築以外にも請け負う仕事の範囲が大きく広がってしまった。 人夫や一部の足軽だけじゃなく、負けん気の強い武士たちも統御していかねばならない。さらに内部に入り込んだかもしれないスパイの調査もある。遠征中にスパイ活動をされたら釉姫(ゆうひめ)が困るので、スパイの疑いのある人物は全員末泥城に残されていた。 それまでは池から現れた超常的な存在(マレビト)として、釉姫以外の周囲から敬して隔てられていた番であったが、ある程度積極的に周囲へのコミュニケーションを図っていかざるをえない。彼はいくらか異世界での生活に慣れていたのと、若さのおかげで、なんとか環境に適応していった。姫も比較的扱いやすい人材を選んで置いていってくれたのかもしれなかった。 それでも姫のカリスマがなくなるのは不安なので、いつも使っ
2025/04/27 リンク