「その使者を捕まえろ!」 真琴がいきなり叫んだ。驚くべきことに女傭兵たちは迅速に反応した。言うこと... 「その使者を捕まえろ!」 真琴がいきなり叫んだ。驚くべきことに女傭兵たちは迅速に反応した。言うことだけ言って帰ろうとしたソラト総督の伝令をすばやく取り押さえる。 「なにを!?」 目を白黒させる使者に真琴は笑顔を迫らせて、 「せっかくだから任務を果たすところまで見届けていきな……ね」 最後は振り返って文武に同意を求めた。声を掛けられた方は呆気にとられた意識を取り戻すと頷いた。 「そうだな……オレはアイツとは違う」 「こんなことして……っ!」 「それはこっちの台詞だ。大丈夫、終わる頃には貴方も総督から私達に乗り換えたくなっているから」 さもなければまとめて死んでいるとは言わない真琴だった。八つ当たりみたいなものだが、伝令が戻らなければソラト総督の撤退が多少は遅れて後衛戦闘の助けになるとの計算もあった。実際のところ、総督は言いっぱなしで何もかも放り投げて逃げていたが。 ハティエ勢は急いで殿軍の態
記事へのコメント0件
このエントリーにコメントしてみましょう。
注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています