我々は連日のニュースの多くを娯楽として消費している。事件・事故・災害に憂い悲しみ、スポーツ選手の... 我々は連日のニュースの多くを娯楽として消費している。事件・事故・災害に憂い悲しみ、スポーツ選手の活躍に喜び、可愛らしい動物の映像に癒やされ、職場や飲み会、SNSにて好き勝手に意見感想を述べる。そして時が経つにつれてあっさり忘れられ、次の話題に移っていく。 しかし、当然ながらどのようなニュースにも当事者がおり、彼らの人生もまた同じように続いている。 あれから、あの人はどうなったのだろう。 そうした着眼から始まったのが、読売新聞朝刊の連載人物企画「あれから」である。2020年2月から月一回のペースで載り、現在も続いている。本書は、今年2022年3月までに取り上げられた「時の人」22人のその後をつまびらかにしたノンフィクションだ。巻末に取材を担当した記者たちのプロフィールが載っているが、ほとんどが20~40代の若手である。中には自分が生まれる前のニュースを追う記者もおり、ちょっと驚かされる。 連
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