言理の妖精語りて曰く、ここでないどこかに、とある市があり、ひとりの市長がありました。市長には三人... 言理の妖精語りて曰く、ここでないどこかに、とある市があり、ひとりの市長がありました。市長には三人の息子がおりましたが、誰を後継者にするのかで悩んでいました。一番上の兄弟は力が強く、市一番の豪傑と呼ばれていました。彼に勝てるのはゆらぎ物産の社長くらいでした。二番目の兄弟は知恵にたけていました。彼に知恵比べで勝てるのは金城博士くらいでした。三番目の兄弟はエルダードラゴンでしたので、人の話と常識が通用しませんでした。三男に後を継がせるのはないな…と、市長も心の中で思っておりました。 市長は、この三人のうち、誰に自分の跡を継がせるのがよいか、市役所でも知恵者として称えられている助役に相談しました。 助役は「ここから西の方に、固定資産税を滞納している魔女がおります。その魔女を打倒し、固定資産税を納めさせたものを次の市長にするというのはどうでしょう」 市長には、そのアイデアがとても良いものに思えました
2016/12/17 リンク