童貞の絶望と希望を描いた傑作ドキュメンタリー『童貞。をプロデュース』の監督・松江哲明。ディープな... 童貞の絶望と希望を描いた傑作ドキュメンタリー『童貞。をプロデュース』の監督・松江哲明。ディープなマンガ読みとしても知られる彼が、愛してやまないマンガたちを大いに語る──。 『DEATH NOTE』(集英社)を読んだ時、奇抜な設定や、圧倒的な画力、推理小説並のトリック以上に驚かされたのは「世代の差」。そして『バクマン。』を読み、その思いをさらに強くさせられた。 主人公・真城最高は14歳にして将来を悟り、周囲からどのように見られるかを意識し、自分がどんな位置にいるかを気にしている。だからといってシラケているわけでもなく、ただそう生きるのが当然と思い込んでいる。恋愛が人生最大のイベントとわかっていながらも「ただ切なく苦しいだけのもの」と断言してしまう彼を、僕は「なんて温度が低い」と思うのだが、案外こういう考え方が「ふつう」ってことも、なんとなくわかる。僕とひと回りも下の世代と会話をすると、彼らが
2009/07/13 リンク