本来なら、でんおん連続講座で『旧唐書』音楽志を素材に、隋唐時代の音楽を話しているはずだった。新型... 本来なら、でんおん連続講座で『旧唐書』音楽志を素材に、隋唐時代の音楽を話しているはずだった。新型コロナ肺炎のおかげで、この講座もさきおくりとなり、あまつさえ外出自粛で家にとじこもることになった。ならばと、予習をかねて唐代音楽に関する史料をてあたりしだい、読んでいる。そこからの余滴。 9世紀末の段安節『楽府雑録(がふざつろく)』を読むと、当時の音楽を雅楽部・鼓吹部・胡部など八部の部伎にわけて記述している。そのひとつである亀茲(きゅうじ)部について、つぎのような解説がある。「楽器には篳篥(ひちりき)・笛・拍板・四色鼓・揩鼓(かいこ)・羯鼔(かっこ)・雞樓鼓(けいろうこ)をもちいる。……破陣楽もこの亀茲部に属する。秦王李世民(唐太宗)が作った舞楽で、舞人はみな作りものの甲冑を着、旗さしものを手にもつ。地方の藩鎮(節度使)は、春と冬の犒軍(軍人慰労の宴会)でも、この舞楽を演奏する。あわせて会場に馬
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