アイシンが仕入れ先と連携強化、原価低減などで競争力向上…「環境変化は避けられない」 ニュースイッチ by 日刊工業新聞社

日進精機との取り組みでは刃物の選定や加工条件の見極めに時間を割いた（手前から刃物、ブランクの完成...概要を表示 日進精機との取り組みでは刃物の選定や加工条件の見極めに時間を割いた（手前から刃物、ブランクの完成品、材料） アイシンは仕入れ先と一体となってサプライチェーン（供給網）全体の競争力を高める取り組みを強化している。社員が仕入れ先の現場に出向き、品質や原価低減、生産性などの課題に対して一緒に考える伴走型の支援を行う。国際競争の激化など環境変化への対応力を高めながら、生き残りと持続的成長を目指す。（名古屋・増田晴香） アイシンは「現地・現物・現実」を基本とし、各改善テーマについて知見を持つ社員が仕入れ先に赴く。品質の土台作り強化のテーマでは２０２５年度は５５社を対象に活動を推進。特に中小企業では外国人材の増加や世代交代、指導できる中間層の減少といった状況で品質教育の必要性が高まる。品質統括室の兵後友美室長は「まず現場をきれいに保つことなど基礎の定着から始めている」という。 原価低減や生産能力向上と