再審=やり直しの裁判で無罪が確定した元プロボクサーの袴田巌さんが29日夜、東京の後楽園ホールに招待され、リングサイドでボクシングの試合を観戦しました。 袴田巌さん(88)は、静岡県で一家4人が殺害された事件の再審で10月、無罪が確定し、逮捕から58年を経て「死刑囚」の立場から解放されました。 元プロボクサーの袴田さんを長年支援してきた日本プロボクシング協会は、東京の後楽園ホールに「袴田巌シート」を設置するなどいつでも観戦できるよう準備していて、29日夜、試合に招待しました。 袴田さんは車いすで会場に入り、釈放された後の2015年以来、9年ぶりにリングサイドで試合を観戦し、姉のひで子さん(91)は用意されたシートで試合を見守りました。 当初、袴田さんはリングの上であいさつする予定でしたが、47年7か月にわたって収容され意思の疎通が難しくなった影響が残っているため、急きょ対応できなくなり、代わ