11月2日、日本の物価上昇は欧米に比べて低いと言われてきたが、ここにきて生活への圧迫度合いが急速に高まっている。写真は東京で2020年12月撮影(2022年 ロイター/Issei Kato) [東京 2日 ロイター] - 日本の物価上昇は欧米に比べて低いと言われてきたが、ここにきて生活への圧迫度合いが急速に高まっている。10月の東京都区部消費者物価指数(CPI)の中で、生活実感に近いと言われている持ち家の帰属家賃を除くCPIは前年比4.3%に上昇。18日発表の10月全国CPIでも同程度の水準になる公算が大きくなった。 このデータは実質賃金や実質消費を算出される際にも使用され、仮に年明け以降も高水準で推移すれば、来年の春闘で3%の賃上げが実現しても実質賃金はマイナスになる可能性も出てくる。物価高の主因が原材料高から円安にシフトするなか、物価上昇と円安に対してどのような政策対応をすべきかが政府