在日中国人の存在感が、とくに東京23区内の特定の区で高まっている。 近年、増加の一途をたどる在日中国人だが、彼らは日本の居住エリアを選ぶ際に何を重視しているのだろうか? また、彼らはどこで、どのようにして日本の不動産情報を手に入れているのだろうか。 中国人に人気のあるエリアを見てみると、日本人とはまた異なる価値観が浮かび上がってくる。 今回は、中国人の不動産選びの裏にある「ブローカー」の存在にも触れつつ、日本へ移住する中国人のエリア選びの実情を見ていく。 東京でいちばん中国人が多い区は? 25年3月に発表された出入国在留管理庁の最新データによると、24年末時点で、在留外国人は約376万9000人と過去最多になった。 そのうち中国人は約87万3000人で、前年比約5万1000人増とこちらも過去最多(2位はベトナム、3位は韓国の順)。10年前の2014年末時点(約65万5000人)と比較すると