チャールズ英皇太子の二男で極秘裏にアフガニスタンの戦場に派遣されていたヘンリー王子(23)が、イスラム原理主義勢力タリバンに狙われる恐れが強まったとの情報から、急遽(きゅうきょ)帰還した。 大麻を吸ったり、仮装パーティーでナチスの軍服を着たりと、これまで英大衆紙を騒がせてきた同王子だが、今回ばかりは、タリバンとの戦闘が続く前線で一般の兵士と行動をともにした勇気への称賛の声が相次いだ。 あふれんばかりの報道の中、アジア系兵士に囲まれている王子が、防弾チョッキの背中に短剣を差し込んだ写真が目を引いた。このアジア系兵士は、勇猛果敢さと山岳・白兵戦能力の高さで勇名をはせるネパール出身のグルカ兵。ナイフは内側に曲がった「ククリ(グルカナイフ)」だった。ククリは戦友のグルカ兵から譲り受けたという。 19世紀のグルカ戦争をきっかけに英軍の傭(よう)兵になったグルカ兵はその後、英軍の部隊に正式に組み込まれ