海の生態系への影響が懸念されている「マイクロプラスチック」の分布状況について、過去10年間に世界各地で収集されたデータをまとめて分析した結果、海の中のあらゆる深さに分布していることが分かったと、JAMSTEC=海洋研究開発機構などが発表しました。 「マイクロプラスチック」はプラスチックごみが5ミリ以下の大きさに細かくなったもので、魚などが飲み込みやすいため生態系への影響が懸念されています。 JAMSTECなどの国際研究チームは、マイクロプラスチックの分布状況を網羅的に調べようと、去年までの10年間に世界各地の1885か所の海でさまざまな調査手法で収集されたデータをまとめて分析しました。 その結果、マイクロプラスチックが水面付近から水深数千メートルの深海に至るまで海の中のあらゆる深さに分布していることが分かり、特に0.1ミリ未満の比較的小さなものは均一に広がる傾向が見られたということです。