体罰問題について語る文部科学省の義家弘介政務官=東京・霞が関、仙波理撮影 【編集委員・西見誠一】大阪市立桜宮(さくらのみや)高校の体罰問題を受け、文部科学省は部活動の指導のうちどこまでが体罰に当たるのか、新たな指針作りを始める方針を示している。その真意はどこにあるのか。下村博文文科相の指揮下で今回の問題を担当する「ヤンキー先生」こと義家弘介政務官に聞いた。 ――なぜ部活の体罰に基準づくりを。 今回の件で、これまで議論されてこなかった部活の問題がはっきりと出てきました。部活では教師のさじ加減でレギュラーが決まる。スポーツ強豪校ではそれが大学進学にも影響します。だから余計に徒弟制度のような「絶対服従」の関係になりがちです。その中で、勘違いした指導者が出てくる。 もちろん殴る、蹴るといった行為が許されないのは当然ですが、じゃあ、そのほかの指導はどこまで許されるのか。ずっとあいまいだったそ