南米と欧州「自由貿易圏」で合意 保護主義対抗、実現に不透明感も 時事通信 外経部2024年12月07日07時38分配信 【サンパウロ時事】ブラジルなどが加盟する南米南部共同市場(メルコスル)と欧州連合(EU)は6日、自由貿易協定(FTA)を盛り込んだ「パートナーシップ協定」の交渉が妥結したと発表した。今回の合意により、巨大な自由貿易圏の誕生へ前進した。貿易を通じて経済成長を果たした双方は、関税導入を掲げるトランプ次期米大統領の就任を見据え、保護主義に対抗する姿勢を示した格好だ。 「脱ドルなら100%関税」 BRICSの動きけん制―トランプ氏 約25年に及んだ交渉は、2019年に「政治合意」に達した後も難航した。ブラジル政府は「経済成長の要因として国際貿易を支持するというシグナルを送る」と協定の意義を強調した。 ただ、協定はEU内での承認が必要。農業大国フランスなどが安価な農産物の輸入増加を