1927年にスタートした世界最長の実験「ピッチドロップ」。先日、14年ぶりに9滴目が落下しそうだとお伝えしましたが、予想外の展開を迎えていました。なんと、ビーカーの交換作業中に9滴目がちぎれてしまったのです。豪クイーンズランド大学は4月24日、ピッチドロップ実験は「刺激的な新時代(exciting new era)に入った」と発表しました。 ライブ映像より 実験を24時間中継しているサイトを見ると、確かにビーカーが新しくなり画面がとてもすっきりしています。そして、右下に1~9滴目の入った旧ビーカーが置かれています。 同大学のアンドリュー・ホワイト教授は、前任者のジョン・メインストーン教授と長年、次の80年に向けた実験環境について議論しており、先日ビーカーを交換することを決めたそうです。しかし、いざ作業を始めて、ガラス製のカバーを外したところ、木の台がぐらつき9滴目がちぎれてしまったとのこと
何の変哲もないアルミの塊が宙に浮き、徐々に真っ赤に溶け始めて最後には地面に落ちてしまうというムービーがYouTubeなどの動画サイトで話題になっています。なぜアルミの塊は溶けてしまったのか、そしてなぜ空中にフワフワと浮くことができたのか、その原理がだいたいわかったので、実験で確かめてみることにしました。 HQ Melting Aluminuim w/ ElectroMagnetic Cylinder HQ - YouTube カメラの正面には、銅でできたと思われるコイルが映っています。その向こうにあるアルミの塊をピンセットで拾い上げて…… コイルの中心に持ってくると…… その位置のまま、ふわふわと宙に浮き始めました。ゆらゆらと揺れながらも、コイルの中心あたりで位置をキープしています。 周りのコイルには強い電流が流されているようです。途中で電流を強くしたのでしょうか、それまで揺れ続けていたア
「科学」という手続き 本当はもう少し、せめて桜の咲いているうちに書きたかったのですが、諸事情により遅くなりました。「諸事情」というのは、国内外の生命科学系の研究者だけでなく日本の多くの国民まで巻き込んだ「不思議な性質の多能性幹細胞」をめぐる一連の騒動のことです。 個人的な見解については拙ブログの方に書いていますが、日本分子生物学会としては、3月3日と11日に「理事長声明」を出しました。問題となったNatureの2本の論文の筆頭著者は本学会の会員ではなく、個別の論文不正問題に踏み込んでの声明は異例なことだと思っていますが、今回の事件は社会の関心も高く、研究倫理委員会および執行部で話し合った上での声明発表でした。 記者会見の様子が動画配信され、7時のNHKニュースのトップで20分近くも報道されるに至り、この不思議な細胞にまつわる話題は、もはや科学の世界の問題ではなくなりました。週刊誌に科学者の
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