『心理学的に正しいプレゼン』(スーザン・ワインチェンク著、壁谷さくら訳)の著者は、30年以上の研究実績を持つという心理学者。タイトルからわかるとおり、本書では心理学を活用したプレゼンターになるための術を明らかにしています。 すばらしいプレゼンテーションを行ないたければ、人について多くのことを知らなければなりません。人がどのように考え、学び、聞き、見て、反応し、決断するか、理解を深めるほど、あなたは聴衆にふさわしい情報を与え、意欲を高めるプレゼンテーションを構成できるでしょう。(「はじめに 心理学を活用して、すぐれたプレゼンターになるには」より) つまり人について学ぶことによって、強力なプレゼンテーションをどう組み立てて聴衆に届けるのかを理解できるようになるということ。その基本的な考え方を踏まえたうえで、きょうは第2章「『失敗をバネにする人』に変わる口ぐせ」に焦点を当ててみたいと思います。