2010年6月3日(木) 「1年半前のガザ攻撃よりさらに深刻なイスラエルの失敗であり、前者以上の代価と痛みを伴う結果になる」──イスラエルの有力紙『ハアレツ』で、ある記者はこの事件についてそう評した。アミラ・ハスと並んで、イスラエルの占領を痛烈に批判し続ける著名な『ハアレツ』紙の記者ギデオン・レビ記者は事件の翌日、「ミニ・カスト・リード作戦(2008年−09年のガザ攻撃)」と題した記事の中でこう書いている。 「再び、イスラエルは、これまで予想もしなかった深刻な外交上の代価を支払うことになる。イスラエルのプロパガンダ機構は、洗脳されたイスラエル人のみをかろうじて説得できるだけだ。そしてまた、だれも『これは何のためだったのか。なぜ我われの兵士たちは、パイプを持った者たちの罠にはまってしまったのか。いったいこの事態から我われは何を得たのか』と問いかけることもしないのだ。 もしカスト・リード作戦が