鹿児島県阿久根市の竹原信一市長(51)が25日、半年ぶりに議会の本会議場に姿を見せた。議会は、最初に審議することになった仙波敏郎氏(61)を副市長に選任する専決処分を巡り、竹原市長と反市長派議員の間で激しいやり取りがあった。傍聴席や庁舎内に用意された3台のモニター画面の前には、早朝から市民約100人が詰めかけた。時折紛糾するやり取りに、傍聴席からやじが飛び、議長が制止する場面もあった。 竹原市長と仙波氏は、開会5分前の午前9時55分ごろ、そろって議場に入った。着席後も市長は笑顔を見せた。 開会直後、副市長選任の専決処分についてまず審議するよう動議が出され、いったん休憩に。数分後に再開され、竹原市長が仙波氏の起用理由を説明した。「仙波敏郎氏の正義を貫く勇気に学びたい」と締めくくると、傍聴席から拍手がわいた。 竹原市長は専決処分を繰り返した理由について「すべて反対される議会を相手にして、