シカゴにあるMotoレストランでは印刷された「すしペーパー」が出る。食べられる折り紙とも呼べそうだ。同店のキヤノンのi560インクジェットプリンタはメニューを印刷するだけでなく、メニューに載っている食べ物自体も印刷する。 料理長のホマル・カンチュ氏はメニューやさまざまな品目をでんぷんでできた食べられる紙に印刷している。通常のCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)インクを使う代わりに、カンチュ氏はカートリッジに食用インクを充填する。言うなればSSSBインクだ。われわれの舌が感じる4つの基本的な味である甘味(sweet)、酸味(sour)、苦味(bitter)、塩味(salty)のインクから成っている。 カンチュ氏はこれら4種類の液体と食べられる紙を組み合わせ、どこにも見られないような料理を作る。「ベークドアラスカ地図」や、のりの代わりにすしの画像を印刷した味付きの紙で巻いた巻きずし