『それでも命を買いますか? ペットビジネスの闇を支えるのは誰だ』(杉本 彩/ワニブックス) 日本のペットショップでは、生後数カ月の子犬や子猫が展示販売されていることがほとんど。無邪気な姿を見せる子犬や子猫を見かけると、人は思わず歩みを止める。しかし、こうした生体展示販売の裏には、動物の命を“商品”としてのみ考えるペットショップの闇がある。それを明かしているのが『それでも命を買いますか? ペットビジネスの闇を支えるのは誰だ』(杉本 彩/ワニブックス)だ。 杉本氏は2014年に一般財団法人動物環境・福祉協会Evaを設立し、理事長に就任。その後Evaは公益財団法人となり、動物虐待を取り締まるアニマルポリスの導入や動物福祉の整備を行政に訴え続けている。 抱っこをさせて売る。「かわいい」と言わせたら勝ち。そんな考えが常識となっているペット業界には、私たちが知らない闇が隠されているのだ。 ■「かわいい