保護者が国民健康保険の保険料を滞納して保険証を返還させられ、医療保険が使えなくなっている中学生以下の子どもが全国で1万8240世帯、3万2903人に上っていることが30日、厚生労働省の調査でわかった。 保険証のない子どもの全国調査は初めて。 市区町村は、災害や病気、失業などの特別な事情なく保険料を1年以上滞納した被保険者に対し、保険証を返還させたうえで、「被保険者資格証明書」を交付している。被保険者資格は失っていないので申請すれば1〜2か月程度で自己負担分を除いた額が返還されるが、いったんは窓口で医療費の全額を支払わなければならず、受診抑制につながるおそれがある。 今年9月時点の厚労省の全国調査では、保険料を滞納している世帯は加入世帯全体の18・5%にあたる384万5597世帯で、このうち33万742世帯(加入者全体の1・6%)が資格証明書を交付されている。 こうした世帯の子どもは0〜6歳