持ち主の分からない「宙に浮いた年金記録」5千万件のうち、住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)で名前や住所などが判明したにもかかわらず、本人に知らされていなかった記録が約311万件あることが3日、明らかになった。社会保険庁は住基ネットとの照合作業は昨年6月までに終えており、今まで放置された形だ。 加入期間が原則25年に達しないと年金は受給できない。約311万件の中から、無年金者の記録が見つかり、加入期間が通算25年分になれば、年金をもらえるようになる。 公的年金の現役加入者と受給者には一つずつ基礎年金番号が割り振られている。約311万件の記録の持ち主の多くは、この基礎年金番号を持たない人たち。 社保庁は、宙に浮いた記録の性別や名前、生年月日などが基礎年金番号の持ち主と一致するかを調査。判明しなかった記録について昨年4月〜6月に住基ネットと照合し、約314万件分が一致した。 314万