inside 産業界・企業を取り巻くニュースの深層を掘り下げて独自取材。『週刊ダイヤモンド』の機動力を活かした的確でホットな情報が満載。 バックナンバー一覧 食品の賞味期限に関わる“商慣習”の是正に向け国が動き始めた。 農林水産省は、2012年度補助事業として「食品ロス軽減のための商慣習検討ワーキングチーム」を立ち上げた。味の素、江崎グリコ、キッコーマン食品、サントリー食品インターナショナルなどの食品メーカー9社、国分、三菱食品、山星屋の食品卸3社、イオンリテール、イトーヨーカ堂などの小売業4社の合計16社が参加している。 焦点となるのが加工食品の賞味期限の“3分の1ルール”という商慣習の緩和だ。 これは、約15年前から流通業界に存在する慣習で、商品の製造日から賞味期限までの期間を「メーカー・卸が小売店頭に納品する期間」「小売店が消費者に販売する期間」「消費者が家庭で消費する期間」に3分の