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ymdymdymdのブックマーク (15)

  • リーダビリティについて - 内田樹の研究室

    昨日書いた「エクリチュール」論について、ツイッターの方に、「そういう内田自身の書いている文章のリーダビリティはどうなのか?」という疑問が寄せられた。 それはたして「階層下位に釘付けにされているものにも届くように書かれているのか?」 そういう問いかけはもちろん有効である。 私自身が昨日書いたブログの文章は決して読みやすいものではない(漢字が多いし、英語も使いすぎる)。 けれども、それにもかかわらず、万人に開かれた「不可能な言語を夢見て」書かれているという点において、文化の排他的な蓄積を回避することをめざしている点において、「リーダブルであること」は私の書きものの変わらぬ目標である。 リーダブルな文章というのは「わかりやすい文章」ということとは違う。 「ロジカルな文章」というのとも違う。 ましてや「簡単な言葉が使ってある文章」のことではない。 どれほど難しい術語が用いられていても、どれほど

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    ymdymdymd 2010/11/07
    内田樹は学者と一般読者の間で知識の橋渡しをしてくれる人だとは思っていたが、そこにはやはり『読者に対する敬意』から生じるリーダビリティがあったのね。納得。
  • エクリチュールについて(承前) - 内田樹の研究室

    エクリチュールについて(承前) ロラン・バルトのエクリチュール論そのものが、そのあまりに学術的なエクリチュールゆえに、エクリチュール論を理解することを通じてはじめて社会的階層化圧から離脱することのできる社会集団には届かないように構造化されていた・・・というメタ・エクリチュールのありようについて話していたところであった。 同じことはピエール・ブルデューの文化論についても言える。 『ディスタンクシオン』もまた、(読んだ方、あるいは読もうとして挫折した方は喜んで同意してくださると思うが)高いリテラシーを要求するテクストである。 おそらく、ブルデュー自身、フランス国内のせいぜい数万人程度の読者しか想定していない。 自説が理解される範囲はその程度を超えないだろうと思って書いている(そうでなければ、違う書き方をしたはずである)。 だが、「階層下位に位置づけられ、文化を持たない人には社会的上昇の

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    ymdymdymd 2010/11/05
    階層社会→資本主義社会。。。。資本主義社会の本質的な邪悪さは、「資本主義社会の本質的な邪悪さ」を反省的に主題化し、それを改善する手立てを考案できるのが資本主義社会上位者に限定されているという点にある。
  • 公共性と痩我慢について - 内田樹の研究室

    高橋源一郎さんの「午前0時の小説ラジオ」が復活して、今朝は「公的」と「私的」という論件が採り上げられた。 ぼくもそれについて高橋さんに追随して言いたいことがある。 まず、高橋さんの「ラジオ」から全文を引用。 「尖閣諸島」問題(中国にとっては「釣魚島」問題)でマスコミに「売国」の文字が躍った。「尖閣諸島はわが国固有の領土」といってる首相が「売国奴」と呼ばれるのだから、「中国のいってることにも理はある」といったらどう呼ばれるのだろう。非国民? 「尖閣」諸島はもともと台湾に付属する島々で、日清戦争後のどさくさに紛れて、下関条約で割譲されることになった台湾の傍だからと、日が勝手に領有を宣言した、ということになっている。だとするなら、台湾を返却したなら、「尖閣」も返却するのが筋、というのも無茶な理屈じゃない。 というか、領土問題は「国民国家」につきまとう「不治の病」だ。日中国も、同じ病気なのだ

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    ymdymdymd 2010/10/29
    「僕がやらないと誰もやらないから僕がやってるだけであって、君が僕と同じ考えであるとは思わないから、君は君で自分の思うようにするといいよ」(by痩我慢くん)・・・ということなのでしょう。(最終段落の解釈)
  • 「反日」の意味について - 内田樹の研究室

    MBSの朝のラジオ番組に呼ばれて、中国の反日デモについて、パーソナリティの子守さんと、解説の毎日新聞の相原さんとお話をする。 別に中国問題の専門家として呼ばれたわけではない(違うし)。 ただ、このイシューについて「とりあえず頭を冷やしたら」という提言をなす人がメディアではまだまだ少数派なので、話す機会を与えてくださったのである。 尖閣諸島をめぐる領土問題で、日中国のそれぞれのナショナリストがデモを繰り返している。 中国では前日の日国内でのデモに呼応するかたちで、「官許」の反日デモが行われた。 中国には政治的主張をなすための集会の自由が認められていないから、デモができるというのは、事前に当局の許可が与えられたということである。 ただ、この場合の「官許」の意味はいささかこみっている。 それは必ずしもデモが中央政府の意を受けているということではない。 今回のような領土問題にかかわるデモは、

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    ymdymdymd 2010/10/29
    「あなたはそう言うことによって何を言いたいのか?」→泣く子を叱りつける前に「なぜないているの?」と分析てきな問いを投げかけるのと同様に。
  • メディアの病 - 内田樹の研究室

    怒るまいと思っても、つい。 今朝の毎日新聞の論説委員がコラムでが大学院教育の問題点について指摘していた。 90年代からの大学院重点化政策についての批判である。 「『世界的水準の教育研究の推進』をうたい文句に大学院定員が拡大されたが、大量に誕生した博士たちを受け入れるポストは用意されなかった。路頭に迷いアルバイトでいつなぐフリーター博士なる言葉まで生まれた。」 この現実認識はその通りである。 国策として導入された大学院重点化である。そのアウトカムについても国は責任をとるべきだろう。 責任というと言葉が強すぎるなら、せめて、「定員増には、受け皿になる職がないという『リスク』も帯同しております」ということを大学院進学志望者たちに事前にアナウンスしておくくらいの「良心」はあってもよかったのではないかと思う。 それはよい。 問題はその次の段落である。 意味不明なのである。 「何年か前、さる大学に新

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    ymdymdymd 2010/10/29
    「つねに他責的な口調でシステム(他人)の非をならしているうちに...」これはメディアに限らず「会社の上司」ひいては先輩的立場に立つようになったすべての者にあてはまる。
  • 声を聴くことについて - 内田樹の研究室

    朝8時半から講堂で中高部の生徒たちのために奨励。 「奨励」というのは、キリスト教の礼拝の中で、聖句をひとつ採り上げて、それに基づいてお話を一つすることである。 私が採り上げたのは、『コリント人への手紙一』7:24 「兄弟たち。おのおの召されたときのままの状態で、神の前にいなさい」という聖句である。 私はこの聖句から「召命について」という奨励を行った。 レヴィナス老師が教えるように、聖句の意味を知るためには、必ず前後の聖句を読まなければならない。 聖句の意味は文脈依存的だからである。 7章は性愛と結婚についての教えが書かれている。 基的な考えは「夫はを離別してはならない。は夫と別れてはならない」ということである。 結婚したら、「そのまま」でいなさいというのが聖書の教えである。 与えられた状況でベストを尽くせ、と。 「おのおの自分が召されたときの状態にとどまっていなさい。」(7:20)

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    ymdymdymd 2010/10/29
    『神がそこにおいて私たちを「召した」ということは、「そこ」に私たちが果たすべき仕事があるからである。』→そしてその果たすべき仕事が何であるのかは、「聴く」のであって「考える」のではない。
  • 「バブル」後記 - 内田樹の研究室

    「バブル」について書いたら、いろいろなところから反響があった。 もとのURLで名前が挙げられていた茂木健一郎さんも、勝間和代さんも、それぞれの意見をブログに発表している。 たぶん、このサイトの読者の多くはすでに読まれていると思う。 http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2010/08/post-be9f.html (茂木さん「さあこれから仕事だ」というときに邪魔しちゃってすみません)。 http://kazuyomugi.cocolog-nifty.com/ 私は遠藤店長の言葉のうちに「私に当てはまる批判」を見出し、そのご指摘を多として、これからは反省しよう・・・と思ったわけで、別に茂木さん、勝間さんに批判を加えたわけではない。 その点についてはおふたりともちゃんとご理解いただいていると思うので、心配はしていない。 私が批判したかったのは、日の出

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    ymdymdymd 2010/08/15
    他者批判ではないとはいえ、暗に批判しているような様子が節々に。同じ業界(物書きという)にいると気を遣いますよね。それにしてもこの件に関しては3人の性格がよく現れていて面白い。茂木さんはイメージダウン。
  • ウチダバブルの崩壊 (内田樹の研究室)

    ブックファーストの川越店の店長さんが、「池上バブル」について書いている。 http://www.ikkojin.net/blog/blog6/post-2.html きびしいコメントである。 とくに以下に書かれていることは、かなりの程度まで(というか全部)私にも妥当する。 書店「バブル」になった著者は、自分の持っている知識なり、考え方が他の人の役に立てばとの思いでを出すのだと思うのですが、そうであるならばなぜ出版点数を重ねる度に、「なんで、こんなにまでして出版すんの?」と悲しくなるようなを出すのでしょう。 すべて「バブル」という空気のせいだと思います。 このクラスの人にお金だけで動く人はいないと思います。 そうでなくてせっかく時代の流れがきて、要請があるのだから、全力で応えようという気持ちなのだと思います。 けれどそれが結果、の出来に影響を与え、つまり質を落とし消費しつくされて、著者

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    ymdymdymd 2010/08/15
    「店長さんよくぞ言ってくれた」うすうす気づきつつあった消費者には納得を、はっとさせられた消費者には気づきを与えてくれた。それにもしても内田さんは大変素直で誰かさんとは大違い。
  • 日本の人事システムについて - 内田樹の研究室

    ツイッターで茂木さんが就職活動について書いている。 多くの点で、私も同意見である。 けれども、完全には同意できないところもある。 意見が違うというのではなく、話を「切り出す順番」が違うということなのかも知れない。 それについて考えてみたい。 茂木さんはこう書いている。 「大卒2割、就職も進学もせずという今朝のニュース(http://bit.ly/9IP2QS )に思うところあり、日の就職について連続ツイートします。 大学3年の夏から、実質上就職活動が始まる日の慣習は、明らかに異常である。学問が面白くなって、これからいよいよ格的にやろうという時に、なぜ邪魔をするのか。 そもそも、新卒一括採用という慣習は、経営的に合理性を欠く愚行だとしか言いようがない。組織を強くしようと思ったら、多様な人材をそろえるのが合理的である。なぜ、一斉に田植えでもするように、同じ行動をとるのか? 日の企業が

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    ymdymdymd 2010/08/07
    「優秀な人材を逃す」という茂木さんらしい視点と、「ボリュームゾーンを形成する若者たち」に目を向ける内田さんらしい着眼点。内田さんのほうが正鵠を射ている。
  • 茂木健一郎流「英語の学習法」 - さまざまなめりっと

    英語(1)読む力、書く力、話す力は、それをした時間で単調増加する。今までの生涯で、果たしてトータルどれくらい読み、書き、話してきたか、反省しよう。

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    ymdymdymd 2010/08/06
    「日本語というノイズを介在させるな。」「本物の、魅力ある英文を読み、エピソード記憶を蓄積せよ。」たとえばjustice by michael sandel、たとえばkafka on the shore by haruki.
  • 茂木健一郎流「勉強のやり方」 - さまざまなめりっと

    の大学、受験制度についてはいろいろ言いたいこともあるけれども、何はともあれ受験生にとっては目の前の関門。そこで、夏に向けて、勉強のやり方について連続ツイートさせていただきます。

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    ymdymdymd 2010/08/06
    偏差値に惑わされるな。自分にとっての進歩ならば、脳内の報酬系は働いて強化学習も起こる。他人と比較しての劣等感が勉強の一番の敵である。
  • 卒論の書き方 - 内田樹の研究室

    四回生たちに卒論中間発表の「心得」をメールで送信した。 学生にむかって「卒論とは何か」ということを書くのも、これが最後の機会であるので、記念にそれを転載することにした。 うちのゼミ生に限らず、「卒論って、どうやって書けばいいんだろう・・・」と困っている学生諸君の一助になればと思う。 みなさまへ「卒論中間発表の心得」 暑いですね。ぼくも暑さと忙しさで死にそうです。 みなさんも就活やバイトやら旅行やらでたいそうお忙しい夏休みをお過ごしのことと思いますが、「卒論」というものがあることを忘れてはいけません。 卒論中間発表について、ご連絡いたしますので、熟読玩味してください。 (1)とき: (2)ところ: (3)用意するもの:草稿、ハンドアウト(19枚) (4)草稿について:字数:6000〜8000字(音読して15〜20分) 必ず書かなければいけないことは 「タイトル」 「目次」 「序章」:ここでは

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    ymdymdymd 2010/08/06
    温かいですね。オトナが自分のコドモに物事を噛み砕いてさしだすような微笑ましい光景が目に浮かぶ。卒論の書き方がわからず途方にくれていた自分に教えてあげたい。
  • 院内暴力とメディア(内田樹の研究室)

    奈良県医師会が医療関係者17000人対象にアンケートした結果、医師・看護師の60%が患者から暴力や暴言による被害を受けていたと回答があった。 医療現場での「院内暴力」は年々問題化しており、それにより医療従事者の相当数が「仕事への意欲が低下した」「仕事に不安を感じている」。(8 月 4 日毎日新聞) 患者や家族から医療従事者への「暴力暴言」が急増したことについて、新聞はこのように「知らぬ顔」で報道しているが、この「院内暴力」に関してはマスメディアは「他人顔」ができる筋ではないと私は思う。 私が知る限り、過去十年、メディアは医療現場における「患者の増長」について、まったく批判的スタンスをとったことがない。 むしろ、医療現場における「患者の権利」の無条件擁護、医療事故における医療従事者への集中的なバッシングを通じて、「医療従事者に対して苛烈な批判を加えれば加えるほど、日の医療水準は向上する」と

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    ymdymdymd 2010/08/06
    政権交代のたびに「社会的共通資本」のあり方が問われることに漠然と疑問を感じていたがこういうことか。インフォームドコンセント自体は悪くないが、その徹底は医療従事者が絶対的に不足している日本では厳しい。
  • フリーズする政治 - 内田樹の研究室

    たいへん興味深いことであるが、参院選前に「予測」を求める寄稿や取材依頼はたくさんあったのに、選挙が終わってしまうと、「総括」を求める仕事がさっぱり来ない。 むろん、私の「民主微減、自民大敗」という予測がはずれてしまったので、「政治向きのことをウチダに訊いてもつまらん」という合意形成ができたのかも知れない。 けれども、予測がはずれたのはおおかたの政治評論家もいっしょである。 私の知る限り、「民主大敗、自民大勝」という予測を掲げていた人はいないようである(自民党政治家は別だが、それは「主観的願望」と「客観的情勢判断」の意図的な取り違えにすぎない)。 けれども、これほど事前の予測がはずれたことについて、「なぜ、はずれたのか」のアカウントを求めることはたいせつなことだ。 「どうして予想がはずれたのですか」と誰も訊きに来ないので、自分で考えてみることにする。 参院選の前に私がいくつかの取材で申し上

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    ymdymdymd 2010/07/17
    「チェンジ」を求めた有権者たちが、実際の変革プログラムには強固に抵抗している、というのは、みながチェンジを求めているものの、その変化のベクトルは各々異なっていることを意味しているのでは。
  • 内田樹の研究室

    ローカリズム宣言 地方移住のための情報誌「TURNS」で2年間ほど連載していたインタビューを採録しました。グローバル資主義の終焉、少子高齢化による過疎化と限界集落化という現実を踏まえて、「地方移住・帰農・山河の回復」というオルタナティブについて提言をしております。 昨日うかがった話では、地方移住支援のためのある NPO の窓口を訪れた人は去年一年で 25,000 人、10 年前の 10 倍にのぼるそうです。半数以上が 20 代 30 代とのこと。 この趨勢はもう止まることがないでしょう。 デコ/2017-12-07 変調「日の古典」講義 安田登さんと二人であちこちで行った対談の集成。話題は『論語』から能楽まで多岐にわたります。安田さんが何か驚くべきことを言うとこちらも負けじとさらに驚くべきことを言い、安田さんがそのような挑発を受け流すはずもなく、さらに驚くべき話で切り返す・・・という悪

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    ymdymdymd 2010/07/17
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