小さいときから海外に対する憧れが強く、英語には早くから興味を持っていて、中学、高校時代はNHKのテレビやラジオ講座をよく聴いていました。学校の成績もその英語と数学はほかの科目に比べてよかったものです。 ところが、大学入学後は卓球や麻雀など、仲間と遊ぶことに心を奪われてしまい、英語の勉強はすっかりなおざりになってしまいました。当然英語力は落ちる一方でした。 就職は運良く丸紅に入社できたものの、入社後のテストの結果で振り分けられた新入社員向けの英語研修は、下から2番目のクラス。しかも、配属先の仕事が忙しく、連日深夜までの残業のため、始業前に行われる英語研修は休みがちでしたから、英語力がつくはずもありません。 当時、一番困ったのは、深夜オフィスに私しかいないときにかかってくる海外からの電話です。相手が何を言っているのかまったく聴きとれず、思わず途中で受話器をそっと置いて、トイレに逃げ込んだことも