NASA=アメリカ航空宇宙局のダフィー長官代行は、月面での活動に必要な電力を確保するため、2029年末までに月面で原子炉を稼働できるよう内部文書で準備を指示しました。中国とロシアは2030年代半ばまでに月面に原子炉を設置する構想を打ち出していて、対抗する姿勢を鮮明にしました。 これは、NASAのダフィー長官代行がNASAの幹部に宛てた内部文書の中で明らかにしたものです。 文書では、月面での活動に必要な電力を確保するため、2029年末までに出力が最低でも100キロワットの原子炉を月面で稼働できるよう、準備を指示しています。 NASAはこれまで、2030年代前半を目標に、月面に出力40キロワットの原子炉を建設する計画を進めていましたが、出力を増強するとともに計画を前倒しした形です。 中国とロシアは2030年代半ばまでに月面に原子炉を設置する構想を打ち出していて、ダフィー長官代行は5日の記者会見