日本で放送が始まってちょうど100年。戦中・戦後と激動の時代に翻弄されてきた放送が、自主自立を得るまでの歴史を振り返り、現代への教訓は何かを考えます。
株式会社東芝は、HD DVD関連事業からの撤退を決定。開発、生産を停止し、3月末をめどに事業を終息する。これにより、次世代DVDにおけるHD DVDとBlu-ray Discの「フォーマット戦争」が終了する。 HD DVDレコーダとプレーヤー生産/開発を停止するほか、パソコン用のHD DVDドライブについても、顧客の需要に配慮しながらも同様に量産を終了する予定。なお、現行DVDのレコーダ/プレーヤーについては事業継続するが、BD搭載レコーダ/プレーヤーの開発/販売計画は「無い(西田社長)」。HD DVDドライブ搭載の同社製PCについても今後PC事業全体の中で位置づけを検討していくという。 今後は市場動向を見極めながら、フラッシュメモリやHDDなどのストレージ技術、次世代CPU、画像処理、ワイヤレス処理などの技術を生かした、新たなデジタルコンバージェンス時代に適した次世代映像事業の中長期的な
DVD層とHD DVD層のツインフォーマットディスクを採用。映像は16:9のワイドで収録する。映像フォーマットはMPEG-4 AVC/H.264で収録。音声仕様は未定。 「かぐや」は9月に打ち上げられた月探査機。2007年10月18日に高度約100kmの月周回観測軌道に投入された。NHKが開発した宇宙仕様のハイビジョンカメラが搭載されており、世界初のハイビジョンによる月面撮影に成功。動画や静止画像がネットで公開されたほか、同年11月にはNHKの特別番組でもハイビジョン映像が公開された。 HD DVDには、暗黒の宇宙空間に幻想的に浮かぶ青い地球が、月面越しに昇り、そして沈んでいく「地球の出」や「地球の入り」を収録。さらに、月面の特徴や月の表と裏、クレーター、特徴的な地形の形成を解説するコンテンツも収録。衛星「かぐや」の仕様や観測目的、運用などの解説も収められている。 これらの映像は合計
CES開幕前にWarnerのBlu-ray Discへの一本化という大きなニュースのあったハイビジョン光ディスク。CES会場では、Blu-ray、HD DVDの各陣営が新製品の発表とともに、各フォーマットの新機能や魅力をアピールしている。 ■ ソニー、松下などがBD-Liveのデモを実施 BDについては、Blu-ray Disc Associationや各BD関連メーカーが新製品や技術デモを行なっている。 なかでも目を引くのがネットワーク拡張機能のBD-Liveのデモだ。BD-Liveは、BD-ROMの最新仕様となるProfile 2.0に含まれるもので、ネットワークやインタラクティブ機能などが拡張される。ソニーや松下電器が対応プレーヤーを出展し、BD-Liveのデモによるネットワーク機能をアピールしている。 昨年末から、BD-ROMのPinPによる特典映像の子画面表示などが可能な
年末に向けてBD、HD DVDともに盛り上がり始めた次世代DVD作品。時間をかけて作り込まれたその映像は、地上デジタル放送よりも高精細で美しい、極めてハイレベルのものだ。前回はBD-ROMオーサリングを行うスタジオとしてソニーPCLに取材を行い、その最先端のオーサリング事情を聞くことができた。それではライバルのHD DVD陣営のオーサリング環境は、どの程度まで進んでいるのだろうか。 今回はHD DVD陣営のメモリーテックと関連会社のキュー・テックへの取材を実施した。キュー・テックはアニメを中心とした「ポストプロダクション」(映像作品や映画制作の撮影後の作業を指す)を手がける企業だ。現在放送されているアニメでは週20本程度を手がけており、『新世紀エヴァンゲリオン 劇場版』といった映画の制作も担当している。オーサリング事業は年間約1600タイトルものDVDや、次世代DVDの制作も手がける。 ソ
2007/12/05 「次世代DVDレコーダーは値が張るのに市場が速く立ち上がったな、という印象だ」(BCN取締役 田中繁廣氏)。全国の大手販売店のPOSデータを集計するBCNがまとめた11月のデータで、ハードディスク・DVDレコーダーの市場で世代交代が順調に進んでいることが明かになった。 非次世代モデルも含めたDVDレコーダー市場は出荷台数ベースで前年比マイナスが続くなど市場全体での伸びは鈍い。2007年の前年比売上実績は、5月の75%を底に90%弱を推移している。一方で今年7月頃から、新旧の世代交代が関係者の予想を上回るピッチで進んでいる。10月の販売実績に占める次世代モデルの割合は台数ベースで5.8%に過ぎなかったが、11月には21.1%へと拡大。次世代DVDレコーダーの平均単価は13万円と非次世代モデルの6万1000円と比べると平均単価が上がったことから、金額ベースでの次世代DVD
テレビCMで、HD DVDだけでなく、「DVD」を積極的に打ち出す理由について、東芝デジタルメディアネットワーク社 デジタルAV事業部 DAV国内営業部 広告販促担当グループ長の仲健太郎氏は、「RD-A301で搭載したHD Recがあってこそ」と語る。 実際には、今冬モデル以前のレコーダではDVDへのハイビジョン記録ができなかったが、「われわれの調査では、既にレコーダをお使いの方でも、“DVDにハイビジョン録画できる”と思っていた方が約6割います。そうした方に戸惑わずにDVDに録画していだだきたい。RD-A301のHD Recでは、AVC圧縮映像だけでなく、デジタル放送のTSをそのままDVDに記録できますので、HD DVDとDVDで同じ使い勝手を実現できる。違いは容量だけですから、“ドレス”と“カジュアル”のような違い。そうした思いを込めています」という。 なお、テレビCMは、東芝が提供す
片岡氏: 開発コードは「Siegfried(ジークフリート)」です。アニメ「蒼穹(そうきゅう)のファフナー」や「機動戦士ガンダムシリーズ」にも出てきますが、ドイツの英雄叙事詩『ニーベルンゲンの歌』の主人公で、たいへん人気のある英雄です。同じように人気のある主役にしたい、という思いを込めて名付けました。 増田: 放送波そのままに記録するMPEG-2 TS録画だけのレコーダーはデジタル録画機として面白くない、というのが私の持論です。今回のRD-A301は「HD Rec」と「MPEG-4 AVC」対応で「好きな画質&音質でライブラリ化する」ことができるようになり、VARDIAシリーズの前身であるRDシリーズからの本来の姿に戻った印象がありますね。そこで、RD-A301の基本コンセプトをお聞かせください。 片岡氏: おっしゃるとおり、RD-A301でRDシリーズ本来の姿に立ち戻るとともに、次世代レ
西田宗千佳の ― RandomTracking ― 東芝・片岡氏が語る「HD Rec」の真意 − 分裂した「ハイビジョンDVD」の行方 10月31日、突如発表された「RD-A301」。ハードウェアの詳細については製品記事で紹介されているが、もっとも大きなポイントは、MPEG-4 AVC/H.264のエンコーダを搭載したこと、そして、DVDへのハイビジョン記録規格「HD Rec」に対応したことだ。 その狙いと機能に込めた思想について、東芝 デジタルメディアネットワーク社 デジタルAV事業部 DAV商品企画部 商品企画担当 グループ長 片岡秀夫氏に話を聞いた。 ■ HD Recは「機器」に対する規格 「今回の製品でもたらされる状態を実現することが、かねてからの狙いでした。ここにくるまでが苦しかった。機能ができたから、とってつけた、という戦略ではないんです」。取材の冒頭、片岡氏は
現行DVDをHD DVD-VRでフォーマットし、MPEG-4 AVCでフルHDを記録できるようにする「HD Rec」に対応した「RD-A301」を東芝が年末商戦に投入する。ユーザーが安価なDVD-Rに流れ、次世代メディア普及のブレーキになる可能性もあるが、東芝は「Blu-rayは困るかもしれないが、HD DVDは困らない」という。 容量などを競ってきた次世代DVDレコーダー戦争だが、東芝がHD Recで仕掛けるのは「既存の安価なDVDメディアにフルHD保存」という「新たな競争原理へのシフト」だ。 東芝デジタルメディアネットワークス社DAV商品企画部 商品企画担当 グループ長の片岡秀夫氏は「消費者にとって大切なのは、フルHD番組を安価に残すこと」と指摘し、新しい競争原理の導入で「消費者不在の競争から脱却する」という。 HD Recは「普通のDVD」にもフルHD保存できるようにする技術で、東芝
東芝、HD Rec対応の新VARDIA「RD-A301」 −10万円以下で、DVDにもAVC/MPEG-2記録 株式会社東芝は、DVDへのHD映像記録規格「HD Rec」に対応した新HD DVD/HDDレコーダ「RD-A301」を12月中旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は10万円前後の見込み。 HDD容量は300GB。HD DVDドライブは、HD DVDビデオソフトの再生と、1層/2層HD DVD-R記録が可能で、HD DVDへの書き込み速度は等速(36.55Mbps)となっている。DVD-R/R DL/RW/RAMへの記録にも対応するが、カートリッジ式のRAMはサポートしない。チューナは地上/BS/110度CSデジタルチューナを各2系統と、地上アナログチューナを1系統装備する。 ■ HD Recに対応。DVDへMPEG-2 TSのまま録画可能 最大の特徴は
本体には300GBのハードディスクが搭載されるとともに、内蔵するドライブはHD DVD-R/-R DL、片面1層のDVD-R/-RW/-RAM、片面2層のDVD-R DLへの書き込みに対応する。なお、DVD-RAMのカートリッジメディアには対応しない。 チューナーは地上・BS・110度CSデジタルチューナーを各2基ずつ、アナログチューナーを1基搭載する全7チューナー構成。「デジタル×デジタル」、「デジタル×アナログ」の2番組同時録画に対応する。なお、W録時にはレコーダーの側で「TS1」「TS2」の空き状況を確認し、状況に応じて録画モードを自動的に切り替える機能も新設された。 本機の最大の特徴となるのが、「HD Rec」の規格に対応し、MPEG4 AVC/H.264形式でのフルHD記録を実現する「HDトランスコーダー」を搭載した点だ。「HD Rec」はDVDフォーラムで承認されたDVDへのハ
台湾RITEK(ライテック)は、日本向けの録画用HD DVD-Rメディアの新製品を10月30日に発売する。1枚入りで、価格はオープンプライス。店頭予想価格は500〜600円前後の見込み。 DVDフォーラムのAクラスラボによる製品認証を取得した1層15GBの録画用HD DVD-Rメディア。記録時間は約75分(24Mbps時)記録速度は等倍速。パッケージは10mm厚のジュエルケース 高精度スタンパと安定した有機色素、高精度成型技術などを用いており、既存のCD-R/DVD-Rの製造設備をほぼ共用できたことで低価格化を実現したという。なお、今後はHD DVD-RWの2/1倍速メディアの商品化も予定する。 □ライテックのホームページ(英文) (30日現在、この製品に関する情報は掲載されていない) http://www.ritek.com/ ( 2007年10月30日 ) [A
Blu-ray Disc対HD DVDの激論は空騒ぎではないか? すでにこれまでにも、新聞や雑誌のコラムはもちろんインターネット上の画面の多くが、2つの対立する次世代DVDフォーマットの「戦争」に関する議論で飾られてきた。一方では、MicrosoftやHewlett-Packard、Apple、Dell、Intel、ソニー、東芝、Samsung、20th Century Fox、Universal、Warner Bros.、Paramount、MGMなど、世界有数のハイテク企業と映画やテレビ業界をリードする大手企業がそれぞれに対立する陣営を支持するのは理解できる。 しかし、これら2つのフォーマットの立ち上げから18カ月以上が過ぎた今も、「はたして一般の消費者は関心を持っているのか?」という問題が残っている。多くの人は、「まだ関心がない」と答えるだろう。両陣営ともいまだに消費者の関心や財布の
BDもHD DVDもこれ1台の“次世代マルチドライブ”――「BRD-UXH6」実力判定:困った時の全部入り(1/3 ページ) HD DVDの再生に対応した6倍速記録Blu-ray Discドライブが登場 アイ・オー・データ機器から10月末に出荷される予定の「BRD-UXH6」は、Blu-ray Disc(以下BD)およびHD DVDの両ディスクの読み出しに加え、BD-R/REへの書き込みにも対応する外付け型の光学ドライブだ。さらにDVDスーパーマルチドライブと同等の機能も兼ね備えており、現時点で最も多機能な光学ドライブとして注目できる。同社オリジナルのものを含む付属ソフトも盛りだくさんで、製品の魅力を高めるのに一役買っている。今回は発売前の製品を試用し、その実力を検証してみた。 ※2007年10月25日現在、部材調達の遅れにより、外付け型BRD-UXH6と内蔵型BRD-SH6Bの出荷は11
CEATEC会期4日目となる5日、HD DVDプロモーショングループによる基調講演が開催された。東芝のHD DVD戦略や新インタラクティブ機能のデモ、HD DVDを推進するパラマウント、ユニバーサルからのプレゼンテーションなどが行なわれた。 ■ パソコンでのHD DVD対応を強化。BD購入者に「申し訳ない」 株式会社東芝 執行役上席常務 東芝デジタルメディアネットワーク社の藤井美英社長は、HD DVDとBlu-ray Disc(BD)のフォーマット戦争に触れ、「HD DVDの良い点をアピールしたいし、BDに負けたくないという気持ちはあります。しかし、週刊誌には“ユーザー不在で、誰も儲からない”と書かれていました。そのとおりだと思います」と切り出した。 続けて、「消費者の方には本当に申し訳ないと思っている。先日もドリームワークスアニメーションと、パラマウントがHD DVDをエクスクルー
DVDフォーラムは4日、「DVD Forum Japan Conference 2007」を開催。HD DVD/DVDの規格化作業の現状について報告した。 ■ HD DVDやCSSダウンロードなどの最新動向を解説 DVDフォーラムのワーキンググループをまとめる技術部会(TCG)の活動については、レノボ・ジャパン製品開発研究所先端技術開発 三和邦彦副部長が説明、3層HD DVD-ROMやHD DVD-Video/VRのアップデート、中国向けHD DVD-ROMの規格化状況などを報告した。 TCG傘下のアドホックグループの活動についても、車載用プロファイルの提案や、HD DVD-Video/VRのDVD-R/RW/RAMへの記録などの取り組みを紹介。なお、現在の市販HD DVDビデオタイトルでは、リージョンコードが付与されておらず、地域ごとの再生に制限はないが、DVDフォーラムではリージョン制
西田宗千佳の ― RandomTracking ― 「BDが何百万枚売れても関係ない」 Microsoftが語る「パラマウント・ショック」後のHD DVD パラマウントのHD DVD移行以来、次世代DVD市場は再び不透明感を増している。 HD DVD陣営は、「パラマウント・ショック」をどう考えているのか? そして、現状のビジネスをどう見ているのか? 米MicrosoftでHD DVD事業を担当する、コンシューマ・メディアテクノロジー担当副社長のアミール・H・マジディマール(Amir・H・Majidimehr)氏に、HD DVDの「今」と「これから」を聞いた。 ■ プレーヤーの価格は一気に「199ドル」へ 低価格化は「消費者にメリット」 −HD DVDの現状を、どう見ていますか? マジディマール:このところ、色々と変化がありましたね。東芝の第2世代プレーヤーが登場し、プ
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