今月、日本や韓国で相次いだ大規模な山林火災について、気候変動によって気温や雨量に変化があったことが影響したと考えられるとする分析結果を国際的な研究グループがまとめました。日本の専門家は「日本は湿潤な気候なので大規模な山林火災は少ないと説明してきたが、今後増えるか注視する必要がある」と指摘しています。 これは、フランスの国立科学研究センターなどから支援を受けて、気候変動の影響について分析している国際的な研究グループ「クリマメーター」が発表しました。 分析では、愛媛県今治市と岡山市、それに韓国南部で山林火災が発生した今月21日から23日までの周辺の気象条件を分析し、過去に同様の条件だった時の気温や雨量などを調べました。 そして、1950年から1986年までの過去の期間と、1987年から2023年までの直近の期間でデータを比較したところ、この地域では最大で、雨量は3割減少した一方、気温は2度上昇