また、ここで成長著しい古本市場まで勘案すると、さらに事態は違ってくる。古本販売最大手であるブックオフの機関投資家説明会資料を見ると、同社独自の古本市場規模予想は2000年が630億円、2004年が705億円、2005年が731億円、2007年が798億円と増加傾向にある。恐らく同社のマーケティング資料から引用したもので、同業各社の販売実績から推計したものだろう。 販売単価を掲載していないかと探してみると、説明会資料の中で「新刊書籍販売額:リユース書籍販売額=5:1」という記述が見つかった。これを目安に古書販売部数を推計※して、先ほどの書籍の額に足し合わせると以下のようなグラフになる。 上のグラフは塗りつぶしたため、ややコッケイな印象になってしまったが、先ほどより上昇率が伸びているのが分かるだろう。ここで先ほどと同じく2003年~2007年の年平均販売部数増加率を求めると、2.59%の増加。