Z世代をはじめとする若者の間で2023年に一気に流行した言葉の1つに、「蛙化現象」が挙げられます。蛙化現象とは、好きだった相手に好意を持たれた途端、嫌悪感を抱いてしまう現象のことです。一方、Z世代の間では「好きな人のささいな行動で気持ちが冷めてしまうこと」の意味合いで使われることも多く、これまでの使われ方と若干ニュアンスが異なるように感じます。 これは、働き方や生き方から自分の将来像まで、あらゆる物事の理想がZ世代の中で具体的に想像できるようになったがために、理想と現実とのギャップが生じた際に、落胆したり嫌悪感が増したりしてしまうことが起きやすくなっていることが考えられます。 さらに深掘りすると、Z世代は「失敗しないために深く吟味する」「自分の理想を基準として物事を判断し、理想に満たないとわかったら時間を無駄にしないように早めに切り替える」側面があるのではないかという1つの仮説にたどり着き