岐阜県瑞浪市大湫(おおくて)町でリニア中央新幹線のトンネル工事による地下水位の低下が起きている問題で、JR東海は6月3日に現地で住民説明会を開く。22日、瑞浪市や住民に通知した。関係者によると、水位低下を招いたトンネル内の湧水を止める安全な方法がなく、原状回復は見込めない状況で、JRは新たな井戸など代替水源の整備で住民に理解を求めるとみられる。 水位低下は、昨年5月15日に本紙などの報道で発覚してから1年がたった。飲み水などに使われた共同水源や井戸など14カ所で水位が下がり、共同水源1カ所が枯渇。トンネル内で毎秒20リットルの湧水があり、それが原因とされた。現在、湧水は毎秒10リットル弱にま...