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2010年12月16日のブックマーク (3件)

  • 非実在有害図書 - 内田樹の研究室

    東京都青少年健全育成条例について基礎ゼミの発表がある。 「表現に対する法的規制」というものについて私は原理的に反対である。 ふつうは「表現の自由」という大義名分が立てられるけれど、それ以前に、私はここで言われる「有害な表現」という概念そのものがうまく理解できないからである。 まず原理的なことを確認しておきたい。 それは表現そのものに「有害性」というものはないということである。 それ自体有害であるような表現というものはこの世に存在しない。 マリアナ海溝の奥底の岩や、ゴビ砂漠の砂丘に、あるいは何光年か地球から隔たった星の洞窟の壁にどのようなエロティックな図画が描かれていようと、どれほど残酷な描写が刻まれていようと、それはいかなる有害性も発揮することができない。 「有害」なのはモノではなく、「有害な行為」をなす人間だからである。 全米ライフル協会は「銃が人を殺すのではない、人が人を殺すのだ」と主

    vabo-space
    vabo-space 2010/12/16
    今年4月時点のコラム。視点を変え「”有害な”表現とは何ぞや」を議論し、今回有害として条例された性描写創作物規制の空虚さを論理的に指摘。
  • 漫画の性描写 規制は臆病なほど慎重に / 西日本新聞

    漫画の性描写 規制は臆病なほど慎重に 2010年12月16日 10:49 カテゴリー:コラム > 社説 過激な性描写のある漫画やアニメの販売を規制する東京都の青少年健全育成条例改正案が都議会で可決され、成立した。来年7月までに施行される。 ちまたに性情報があふれ、子どもたちがそれを見たり、読んだりできる現状を苦々しく思っている人は多いだろう。 確かに、子どもに見せたくない過激な性行為を描写した作品が、コンビニなどで青少年が簡単に買えるという環境は、決して好ましいものではない。 だからといって、それを規制するルールの強化が直ちに必要というのでは、短絡的すぎるのではないか。安易な規制強化は、憲法で保障された「表現の自由」を危うくする恐れがある。 漫画家や出版業界、日弁護士連合会などが今回の条例改正に強く反対しているのも、行政の恣意(しい)的な規制や規制対象の拡大解釈によって、表現や出版の自

  • 愛媛新聞社ONLINE 都の漫画規制条例 守ったものは子ではなく大人

    都の漫画規制条例 守ったものは子ではなく大人 漫画「クレヨンしんちゃん」の主人公、野原しんのすけが近年、おしりをあまり見せなくなっている。  アニメ化された当初、しんちゃんの言動は社会現象になる一方、低俗番組扱いもされた。青年漫画誌の連載のためか大人受けする皮肉やきわどい性表現も見られ、親をばかにするようなセリフが子に悪影響だとして、保護者団体からやり玉にあげられた。  その騒動をパロディーにもしていた作者の臼井儀人さんは昨年、事故で亡くなった。生前に作風を変えたのはさまざまな理由があってだろう。  作品は作者の手を離れて世に出た瞬間から作者だけのものではなくなる。読者や視聴者との対話、あうんの呼吸で作品は洗練もされうるし、受け入れられもする。  その過程に行政が入り込む余地はない。創作物に規制を施そうにも明快な客観基準を見いだせないからだ。親を敬えというのは道徳的善。性的なものへの寛容も

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